
(まるやまこうえん)
場所・加西市北条町西高室
太平洋戦争敗戦後、姫路周辺の軍用地のほとんどは、
公園や学校に、むやみやたらに転用されちゃいました。
そりゃ、でっかい土地がまるまる用無しになったら、
「学校にでもしとこっか」となるわからなくもないですが。
ほんまに怪談ネタの格好の餌食ですよ。
ただでさえ薄気味悪い学校が、
「昔ここは墓地やったんや」とか林間学校定番の脅し文句が本当やったりすると、
怖さ倍増です。
穴居人が知る中で、その手の最恐スポットは姫路東高校。
何せ元陸軍病院跡地ですからね。
陸軍で病院のダブルパンチ!
妙な噂は聞きませんが、なかなか夜に行ったりしたくない雰囲気バツグンです。
そんな風に日常に密接した学校や公園に穏やかじゃない遺跡が紛れていることは、
それほど特別な事情じゃないのです。
そりゃ、広島の某小学校の校庭みたいにワンサカ遺骨が100体近く出てくるトコは別ですが。
加西の中心地、北条駅から歩いて10分の市街地の中にあるのが、
今回、ご紹介する丸山総合公園。
此処を訪れたのは、ぶっちゃけシャレにならない参考文献、
「地下工場と朝鮮人強制連行」
の情報からです。
「上山防空壕」の背景を調べていて、見つけました。
ってか兵庫県内だけでも9つの地下工場が建設されていたとは・・・
資料をみればみるほど当時の悲惨な現状が垣間見えて、
惨たらしいモンがあります。
何せお涙頂戴ものの話じゃないんですよ。
殺風景な資料を見ただけで、「こりゃ、ひでえ」と思えるんだからよっぽどですよ。
そんな場所が市街地の真ん中に。
どんな現状になっているのか、今回は厳粛な気持ちでレポートです。
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      すいません。嘘でした。 着いたのっけからこの雰囲気。 危なっかしいのはともかく気分がワクワクしてきました。 不謹慎極まりないんですが、この先に何があるのか・・・・  | 
    
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      またまた登場の参考文献、 「地下工場と朝鮮人強制連行」によると なんと眼前の私立加西病院の地下まで地下通路が今でも残っているとか。 道を挟んで300メートル以上は確実にあるのに・・ むちゃくちゃスケールのデカい話ですよ。 いや、それを作らされた人達にはたまったもんじゃないんですが。 残念ながら参考文献でもその所在はあきらかにされていません。 入り口は病院側からしかないそうで、立ち入り禁止なんだとか。 というか病院でさえ怪談ネタの宝庫なのに地下に防空壕があるとは。 ここも恐怖のダブルパンチですか!?  | 
    
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      現地到着! 今回は参考文献に詳細な地図まで載っているので、迷うことなしです。 池や学校など、目印もバッチリ! いざ行かん! って・・・・・・・あれ?・・・・・・ただの崖しかない・・・・ 何処に行っても崩れた崖だけ。 いや、うすうす解ってはいたんですよ・・・此処が採石場になってる時点で。 採石場では石を崩す際に、炸薬を穴を掘って埋めるんですが、 防空壕や洞窟なんかを利用すれば、掘らずにすむわけで・・・ 強制労働の末、作られた巨大建造物は、いとも簡単に消滅してしまったわけです。 何だか、切ない気分でしばらく佇んでました。  | 
    
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      意気消沈して、とりあえず公園事務所に。 昔の悲惨な現状など、まったく匂わせない落ち着いた 雰囲気の開放的な休憩室でネクターを飲みます。 意外と売っている自販機がないんですよ、ネクター。 特に例の不二家騒動以来は。 いや、しかしあきらめるのはまだ早い。 参考文献の地図以外の場所に痕跡があるかも知れない。 気を取り直して、公園内を散策です。  | 
    
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      すると突然、意味深なモニュメントが! 見ようによっては、防空壕を現してるとも言えるかも。 きっと思い違いですけどね。  | 
    
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      あっという間に山頂(公園の一番高いトコロ)に着いてしまいました。 すると謎のモニュメントがお出迎え。 その正体は・・・・  | 
    
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      なんとギネス認定、世界最大の地球儀型時計台でした。 って分類細かい・・・。 地球儀型時計台って世界にそんなにあるもんなのか? 「他に類を見ない最先端技術の応用です。」 とか書いてありますが、具体的には謎。 わかるのはベルトコンベアの会社が作ったって事ぐらい。 しかし姫路周辺では珍しいギネス記録保持者なんで 注目に値すると言って過言ではないでしょう。  | 
    
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      世界最大の地球儀型時計台から見る加西市街。 正直、時計台よりこっちの眺めの方がタメになります。 加西を一望するならここですw 反対側の眺めもバツグン。 駐車場から5分でこの眺めはかなりお得です。  | 
    
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      っとギネス記録に気をとられて、防空壕探しを失念してました。 いや、もう痕跡も残っていないのはほぼ解っているんですけどね。 最後まで希望は捨てません。 っとこれは時計台のすぐ下に作られた仕掛け鏡。 古墳でもあるのか?? 間近くの玉丘古墳の影響かも知れませんが。  | 
    
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      とするとこんな物を見つけましたよ。 もはや防空壕そっちのけですが、 要チェックの遊具、巨大ローラー滑り台! さっそく飛び込んでみます。  | 
    
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      ここのポイントは何と言っても←コレ! とられたり公園中にポイ捨てされたりする覚悟をしつつ、 あえて用意されたビート板! このありがたみがわかる人は、巨大ローラー滑り台大好き人間ですよ。 ローラー滑り台で疾走すると尻に火がつきそうになるからです(直訳)。  | 
    
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      一番楽しい直線コース。 ビート板のおかげで、かなり快適に滑り落ちる事が可能。 尻の心配をしなくてもOKです。 この楽しさに目覚めない子供は、頭のネジが何個かぶっ飛んでると思います。 不謹慎このうえないですが、思う存分楽しんでます。  | 
    
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      さらに別コース。 今度はグングン回転します! 本気で楽しい! まるで暗い過去を一生懸命覆い隠したような公共施設のくせに、 遊園地に引けをとらない楽しさです。 陰謀としても、これに騙されないヤツはいないハズ。  | 
    
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      さんざん遊び尽くしていたら、もう夕闇が迫ってきました。 あまりに楽しすぎる滑り台に別れを告げ、またまた公園を徘徊! ・・・しかし見つかるのは「昔は綺麗だったんだな」としか言えない代物ばかり。 正直言ってこの池、藻がはりすぎです。 玉丘古墳と五百羅漢のモニュメントのインパクトを上回るしげりっぷり。  | 
    
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      通称、ジャブジャブ池。 入るには水深深すぎですが。 水際のコテージ。 わざわざ「野良猫に餌をあげないで!」と書いてある位、猫に占領されてます。 得てしてこういう公園の猫は人間になついているもんなんですが、 ここの猫は警戒心剥き出し。 猫は霊感がスゴイらしいんで、その辺の都合かも知れません(強引)  |