姫路競馬場公園
(たかとおりやま・やまじんじゃ)
場所・姫路市別所町佐土新

白山神社に続く、

ふと気になるけど、行ってみるのはシンドイなぁてなトコロ第2弾。(長い)

といいながら、第1弾からもう2年も経っちゃってるんですね。

ここ!前々から気になってたんですよ。
行きたいかどうかは別にして。

播但道で北に上がる際に、花田IC手前に見える岩肌丸出しの禿山。
遠目から見てると素直にこう思えるんですよね。

あんなん登れるんか?

と言っても、姫路市中心部から車で15分の好立地
こんなに目立つ禿山を、数多い登山好きが見逃すワケがない。

意気揚々とネットで調べまくりましたよ。

まったく引っ掛からなかったですが。

目立つ=みんな行きたがるじゃないのか?
それとも、行きたくても行けない理由があるのか?

やっぱり自分で行くしかないようです。

というわけで、麓までやってきました。

すげぇ、威圧感。
登り甲斐がありそうです。

住民の方々には尊敬を禁じ得ません。
ここに住むのは勇気の産物だと思いますよ。

岩一つ転がっただけで、
手前にある竹林が頑張らなきゃ、お陀仏ですからね。
この傾斜。
まあ、それを登ろうって言うんですが。

登山道は当然というか・・・
一切、見当たりません。

こんなトコ登るヤツの気が知れんってコトか?

まあ、いつものことなんで、気にせず行きましょう。
アウトローは今に始まったコトじゃないし、
ただのトンネルを穴場と言い張る人間には、
今更・・・ってカンジですしね。

竹林に強引に突っ込んでいきます。

ヤブ?
そんなんで怯んでたら、
←こんなん登れませんよ。

写真じゃわかりにくいですが、
ツルツルです。

わかりやすく言うと、太陽公園の磨崖仏並。
ただし傾斜は2倍。
今日の天気予報は雨なのに。
(最早、笑うしかない)

難易度が際限なくあがってく予感。
ま、姫路から15分だけあって、
ウィルコムでも圏内なのでいざとなったら、
レスキュー呼べます。

「雨ん中でツルツルの岩山登って、
のたれ死にかけてました」


ゴキブリでケーサツ呼ぶ連中と大差ないですが、
背に腹は換えられません。

といってもこの山、
時たま、道っぽいのもあります。

落石が草木をなぎ倒しただけかも知れませんが。
でも道があるなら余裕?

そりゃ、甘かった。
ちょと行くと、すぐに縦走が不可能に。

岩にヤモリみたいにへばりついてます。
必死で。

プルプルしてます。
お願いですから耐え切ってください。
俺の握力。

登り始めて、まだ10分ほどなのに、
町がはるか下に見える・・・

ホントにこの先、ちゃんと登れるのか?
まあ、すんなり登れちゃいましたけどね。

さっきのが最大の難所でした。
ところどころ、身長150cm以下
腹の厚さがメタボ基準以上の人
お呼びでない難所が幾つかあるんですが、
其処を越えれば、何のことはありません。

それでこの景色、
新庄の塩売り戻しといい、
これだから岩山登りはポイント高い。
このまま振り返らなきゃよかったんですが。

ここで終わりじゃありませんでした。

見事に尖がってます。
今立ってるトコなんてでもない傾斜。

今度こそ命がけですか?
ところが拍子抜けのごとく
ちゃんとした山道があったりします。

そりゃ段差が姫路城を登れないご老人方には、
とても優しくない高さですが、
さっきと比べたら、欠伸が出そうな長閑な山道。

でも下手に安心できないのが山のオキテ。
ここで油断させて、変な期待をもたせといて
次の瞬間、絶望のどん底に突き落とされるんですよ。

岩山見上げながら、

「・・・・こりゃ無理だ・・・」

と呟く。
そんなシュチュエーションが今度こそ待っている!?
嘘つきました。

本気でなだらかな山道がついてました。
2、3箇所ヤバゲな箇所がありますけど、
お子様でも容易に踏破可能。

楽勝。

しかし、こんなシッカリした道があるってことは、
普通に登れるトコがあったのか?

さて尖がった岩の天辺に立つと、
フリークライミング用のボルトが、
容赦なしにぶち込んであります。

自然破壊と言や断然そうなんですけど、
穴居人は断固、許します。

だって自分もやりたいから(正直者)

ロッククライミングは、
ハングライダーと並んで、穴居人のやってみたい
憧れのスポーツですよ。

ああ、本気で宝くじを当てたい。

このとがった岩、
地元ではかんざし岩と呼ばれているそーです。
(後で判明。別名、天狗岩、てっぺん岩とも

お、やっと目的地がみえてきました。

そうなんです。
ココは前哨戦。

←コイツが本命なんです。
その名も畳岩
播但道からも一際大きく見える巨岩。
これは行くしかないでしょう。

山道もなだらかなのがついてますしね。
(なぜだか)

正直、真正直に正面から登るより、
この道からかんざし岩方面に降りていった方が

まったく登る前に誰かに教えて欲しかったですよ。
あっという間に、山塊の頂上に到着。

露頭がビッシリの山の山頂だけあって、
360度開けてます。

めちゃ、風がキツイ。
風でまっすぐ立ってられないのは久しぶりです。

この山は高通山

検索しても伊豆しか出てこない
レア山ですよ。

ココはまったく無視です。
何せこの登山道にしても、
東にある、武蔵が天狗と修行したという
わけのわからない伝説のある
桶居山のためにようなもんなので。

通り道扱いですか。

桶居山も、
奇岩や眺めが素敵な最高なんですが
いい思い出はないんですよね。

夕陽丘にあるという防空壕を散策して、
羊の死体の山に出くわしたり(自主規制)
さあて、高通山を岩肌に向けて、
降って行きます。

眺望は申し分なし。

足場も良好。
何か本気のハイキングになってきました。

らしくないですね。
周りの景色は期待させてくれるんですが。

フリークライミングのサイトには、
3級程度の初級者向けのルートとの記述が。

どう見ても、反り返ってるんだけど・・・・

段持ちはどんなトコ行くのか、
考えないことにします。
ようやく、畳岩に到達。
でか過ぎて、写真が上手くとれぬ・・・

って向こうの岩肌・・・!
ゴ、ゴリラーマンにしか見えねぇ!

久しぶりに渋いお顔を拝ませていただきました。

今度はあっちにも行かにゃあかんですな。

人の顔か微妙?

まあ、強引といや、そうなんですけどね。
それにしても
何て平和な道のりだろ。

後半は長閑なハイキングコースになってきました。

人の手が入りすぎ。

休憩所まで完備されてます。

まあ、休憩するにゃ、
一仕事いりそうなナイスな傾斜ですが。
(もちろん、山の方ではない)
あっという間に、ふもとの山神社に到着。

切り立った崖に面した
ゲートボール場も素敵なんですが、
神社に来たら恒例通り、コチラでも↓↓↓
←まあ、この豆腐作りの図を除けば、
平凡なモンですけどね。

でも↑の集合写真は、
境内にいたおばあちゃん(82歳
によるとおじいちゃん達の写真だそうです。

82歳のおばあちゃんのおじいちゃん・・・・

明治?

イメージはもう幕末ですよ。
そして姫路の神社ではココを含めて3箇所だけ。
(だからどうというワケでもない)

神社の境内に古墳が鎮座してます。
結構、シッカリと2基残ってます。

もっと残っててもいい気もしますが。

何せ岩山のふもとですぜ。

古墳といえば豪族のイメージですけど、
こんだけ岩場に近いと、
背伸びして別荘購入したサラリーマンみたいに、
ポンポン出来そうですもんな。
さっき出てきた崩れかけの展望台の正体も、
境内でわかります。

トライやるウィークって、
ブックオフとかに奉公しにいくだけじゃなかったんですな。

田舎ならでは?

ともかく高通山を登るなら、ココが目印。
木材を担いで山を登らされた、
労働教化刑服役中の中学生に、
すこぶる同情しながら、
その成れの果てを拝みに行きましょう。

今回の記事のミソは、結局、かんざし岩まで行きたけりゃ、
遠回りしてでも、山神社から登るのがオススメってことですな。
同じルートでの登山はオススメしませぬ・・・・

穴場スコア
「ボギー」クラス

よろしければ一度はハマッてみて下さい。

記事の感想や、記事に関する情報等があれば是非BBSへ。
また記事についてもっと詳しく知りたいッ!という方も、どしどし書き込んでくださいねw

撮影:2009.5 by 穴居人