昔と較べて随分と我が侭になったと嘆かれる学生達。
それに輪をかけて我が侭放題という保護者達。
そりゃ、とび箱で手を貸しゃセクハラと言われ、
手を貸さずにケガをしたら責任をとらされってんじゃ、
先生方もたまったもんじゃありません。
それもこれも、ゆとり教育のせい?
iいやいや。そんなわけありません。
世の中がそんな連中を野放しに出来るぐらいに甘くなったんですよ。
話題の時津風親方の問題で、竜虎親方は良いことを言ってました。
「殴られるぐらいは僕らの時代は日常茶飯事でしたよ。
それを受け止めて成長してきたんです。
逃げ出したい状況を受け止めてきたからこそ強くなれた。
だから今の子達とは感覚が違うのかも知れません。
今の子達が苦痛に思うことは生易しすぎて、親方達の感覚とひどくギャップがあるんです」
事件直後のワイドショーにしてはかなり勇気のいる発言。
(直後に、
「あ、いえ、だからといって後頭部と脇腹、股間だけは叩いちゃいけませんよ。鍛えようがないですから」
とナイスなフォローを入れてましたが。)
昔、楽な時間を過ごす方法は基本的に二つしかありませんでした。
1、今までの仕事をもっと効率的に出来る方法を思いつく。
2、倍の仕事をして、時間を浮かせる。
ぶっちゃけ今のぬるい人達って、この二つを人に任せてのうのうとしている連中のコトです。
つまり第3の選択肢、
3、人に倍の仕事をさせる。
子供達に無駄に楽をさせてませんか?世の中。
例えば妙に送り迎えをしたがる親とか!
子供時代はよく近道や遊び場を探したり、近所の公園に立ち寄って道草出来る時間を脳味噌で必死に計算したもんです。
変質者が怖い?大人になっても送り迎えする気ですか。
怖い経験をしたことがない・・・
そんな子供が大人になって変質者相手に抵抗出来るか、はなはだ疑問ですよ。
そんなわけで声を大きくして言いたい。
よく見ろ、日本人!(亡国のイージス風に)
これが通学路だ!!
姫路市内にも数多くあった峠道も、そのほとんどは道路で舗装されちゃいました。
しかし!此処は往来の姿を今にとどめています。
広畑区蒲田から荒川四ツ池にぬける山道。
その名も「マムシ峠」。
おどろおどろしい名前の由来は道が昼でも暗くって、マムシでも出そうだから。
そのまんまですね。
昔、広畑に抜ける道はほぼ閉ざされてましたから、蒲田の学生達が此処を恐る恐る行き来したことでしょう。
送り迎え?
そんなものないですよ。
そんなことに時間を費やす位なら逆に子供を畑で働かせたかった時代ですよ。
精神的に頼りない大人や子供が増えてる?
そりゃそうです。
スライムしか出てこないフィールドでレベル上げをしても、
所詮レベルはたかが知れてるぐらいにしか上がらないもんです。
せめてゴーレムクラスにチャレンジ出来るぐらいに、敵地に踏み込まないとレベル上げもままなりません。
そのうち海を挟んだ某国みたいに、
字が書けない国民が2割をオーバーしたり、
85kg以下は肥満としない超甘甘基準の調査で、約3割が肥満認定をくらったりと、
自分の生きている価値も見失えそうな、低次元人間ばかりを量産するハメになる前に、
強制的にゴーレムと闘わされていた過酷な時代を見直してみてはいかがでしょう?
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さて、蒲田側。 商業施設がローソンぐらいしか見あたらない のんびりした住宅地の中にマムシ峠はあります。 さてさてぶっちゃけて言うと マムシ峠にも文明化の波は迫ってました。 現在、立派な道路が舗装中です。 そりゃ、今でも蒲田の人間は苫編山を迂回してでしか 姫路に出れないので此処に道が出来ると便利かも。 南に出て英賀保駅の前に出るか、 北へ出て2号線と合流するか、ですからね。 不便っちゃ不便。 |
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そんな立派な道も何故だか途中でただの草むらに・・・。 此処を無理矢理登ると、 強制的に苫編山を踏破しちゃえます。 これがマムシ峠? 不安にかられるぐらいに厳しい道筋。 しかし、それにしては急過ぎる・・・。 八丈岩山なんて目じゃない、遠慮のない急登。 これじゃ通学路というより、登山道ですよ。 しかも遊歩道じゃなく獣道の方の。 なんで此処まで作って、後は手を出さないんだ? その理由はもう少し後に判明します。 |
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余談ですけど、 蒲田から英賀方面に抜ける道沿いには、 「稚児ヶ渕(ちがらふち)」という難所があり 通り抜けが困難でした。 だからマムシ峠が重宝されたわけで。 だから渕を埋め立てて通した 県道夢前川左岸線が出来た瞬間に、 マムシ峠が忘れさられたわけで。 僧と若い娘の心中事件の伝説も残る「稚児ヶ渕」。 昔は映画の撮影にも使われた 絶景だったそうですが、 今は跡形もなくなってます。 まったく姫路ってヤツは! スケートアリーナといい、松竹座といい、 風光明媚な場所はすぐに、 経済の犠牲になっちまいますね。 |
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さて気を取り直して、 しばらく歩いていくとそれらしき道を発見。 だけどこの手の道にはよく騙されてますからね。 妙に道幅のある道は、 畑に軽トラで乗り込むための道で、 畑に着いたら即、行き止まりなんて日常茶飯事。 ここも案の定、畑でした。 でもその先が続いてる??? |
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俄然、雰囲気が出てきましたよ。 暗さと入りにくさが2倍増し。 最早、車は通れません。 さほど整備はされていないのに、人がよく通った形跡。 これは期待大。 本命か? 山道がこのまま登っていたら、此処がマムシ峠です。 |
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ビンゴ! 山の中腹に石の橋! 石の橋は作るのが大変なんで、 ほとんど生活道路でしか見られない代物です。 場所によっては石棺とかを使ったりw (踏みつけてもいいのか?) まあ姫路城の石垣にだって使われてる位だから、 ぶっちゃけOKなのかも。 苫編山は自然石がゴロゴロしているので、 材料には困らないんでしょうが。 姫路の山道としては歩きやすい部類ですよ。 何故だか整備も行き届いているし。 マムシってカンジはしません。 (ちょっとガッカリ) |
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そうこうするウチに、折り返し地点へ到着。 しかし山道としては親切でも、 毎日通る生活道路となると、確かに気が滅入るかも。 どうやら蒲田側の入り口は、 「伯母ヶ谷」というみたいですね。 さてここからは四ツ池に下るだけ。 四ツ池と言えば、2、3年前、釣りに付き合って、 竿をそっちのけで害獣ヌートリアと戯れてた想い出が。 あやつら意外と、警戒心が少なくって、 根気さえあれば手から餌を食べてくれます。 鼻が曲がるほど臭いですけどね。 ぶっちゃけハナモグラみたいな エグい顔しているので、可愛げもないですが。 |
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とすると道が一変! まさしくマムシが飛び出てきそうな、 怪しげな雰囲気になって来ました。 整備どころか最近、人が通った形跡すらない。 明るい道から来たもんで、相乗効果もあり、 警戒心が否応なく高まります。 これがゴーレムですよ。 もうマムシどころか、 変質者も出まくりそうなこの雰囲気。 あまりの暗さに手ぶれ補正もついていない 僕のカメラでは、生温い部分しか写せてませんが・・・ この後は徹底的な藪です。 生活道路と安心しきったところに、カウンターパンチ。 さすがマムシ峠。 名前のとおり一筋縄ではいかないようです。 (息子に討たれた行商大名の如く) |
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ここが四ツ池側。 マムシ峠の終点です。 ってこの木材は?? こっち側が荒れていた謎の答えがコレです。 実は道の出口に建設会社があり、 入り口を塞いでるんです。 どうりで東側からは発見出来なかったわけだ。 会社の裏側に出るとは・・・・ ところでこの建設会社。 どうも操業している雰囲気がないんですが・・・ そこで、ふと閃きました! もしかしたら、蒲田側の道が頓挫している原因って、 ここの建設会社が居座っているからじゃ・・・ さすがはマムシ峠。 大人社会の駆け引きや汚さも垣間見れるとは。 マムシ峠。 苫編山をただ越えるだけの短い道のりなので、 気軽に訪れてみて下さい。 そしてこのあっけない道のりに、 一つだけエッセンスを加えて下され。 「この道を毎日!?」 随分と今が、楽に思えてくるでしょうさ。 |