(じんじゅさんやけい)
場所・姫路市奥山
姫路がテロリストに狙われたら!?
阪神大震災の時は、「次は山崎のせいで姫路も終わりや!」とアンゴルモアの大王降臨ばりに騒ぎ立てていたくせに、
9・11テロの時は、「こんなとこ襲って何の得があんねん」と自虐的安堵感にまるで他人事だった姫路。
安心していていいんでしょうか?
外国向けのガイド本には全裸外人が泳いでコンニチワした某東京都千代田区1番地よりも、
水戸黄門ではすっかり江戸城扱いの姫路市本町の某所の方がきっとデカデカと載ってると思うんですが。
観光ガイドを見てテロに走る連中は聞いた事がないですが、備えておくに越したことはありません。
じゃあ、11時までライトアップで晒される木製軍事拠点に行かなきゃ、テロに遭わないですむ?
いやいや、そんなことはありません。
そもそも姫路なんかを狙うテロリストは、
昔の人が書いたファンタジーをホントのことだと信じきってる外国のテロリストより、
自分の頭の中のファンタジーをホントのことだと信じきって歩行者天国にトラックで突っ込む
救いようのない哀れな脳たりんのナルシストでしょうから。
そんなヤツらの狙いはきっとココ。
彼らの夢の地。姫路の秋葉原。
仁寿山です。
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ココを破壊すれば、 姫路のオタクに大打撃を与えられます。 もとい善良な一般市民も。 なぜなら仁寿山には、 テレビ塔、携帯電話のアンテナ、ラジオなど 電波通信関連施設が、 ドリームキャストで配置されてるからです。 この山一つで姫路の通信網は大ダメージ。 テレビも携帯もラジオも使えません。 それでも、オタクはネットがあれば、 生きていけるんでしょうが。 |
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そんな仁寿山。 実は昔、広峰山と人気を二分する 姫路の夜景スポットだったらしいと 噂を聞いたもんで、真夜中にやってきてしまいました。 山の夜景スポットには一つ条件があったりします。 ココは条件ドンピシャ。 その条件は・・・ 頂上まで自動車道があること。 まあ、真夜中に懐中電灯片手に山道を行く 酔狂なヤツは中々いませんからね。 おかげで、ヤンチャな若手の人たちには大人気。 相乗効果で治安は右肩下がりという、 違う意味でも有名スポットだったとか。 |
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当然、山頂がアホの見本市になれば、 猿共はこぞって高いものに無性に登りたくワケで、 そんな輩から、 アンテナを死守するため道は閉鎖されることに・・・・。 かくして仁寿山に、 人っ子一人やってこない 幻の夜景スポットになったというわけです。 まあ、穴居人はそんな平和を、 土足で踏みにじるために来たわけですが。 ええ、登りますよ。自転車で。 街灯一つない山道を行くのはバイクでは危険。 道は悪路ではないものの、 石っころがゴロゴロしていて、 気を抜くと道から飛べる特別仕様ですからね。 おかげでたった200m弱の標高の山頂に たどり着くのに、30分近くかかってしまいましたよ・・・。 |
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山頂には二つの峰があり、 ←こっち側には自転車でも行けません。 足場の悪い普通の山道しかないので。 整備とかはどうしてんだろ? MTBの出番なのか? とりあえず徒歩で。 もはや、伝説化しつつある仁寿山の夜景とは、 いかほどのモンなんでしょう? |
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結構、いけます。 工場などが立ち並ぶ白浜方面を 山道から激写。 思えば仁寿山、 この辺りで一番デカイ山ですからね。 邪魔するもんがほとんどありません。 その分、他の山から見るときは、 映画館で前の座席に座っている チェ・ホンマンのごとく、殴りたくても殴れない 心の底からイライラするヤツなんですが。 良しとしましょう。 |
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南側の尾根の西端に到着。 マイクロウェーブ反射板が 絶景ポイントに陣取っているので、 フェンスによりかかりながら撮ってみます。 おかげで真夜中なのに藪に突入。 大丈夫か?足場がまったくわからねぇ・・・ 踏み外したら記念すべき 仁寿山初遭難者の栄誉をいただけそうですが、 一応、自粛。 眺めは中々。御旅山が、 光の中に浮かぶ島みたいになってます。 |
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次は東端。 下に何か敷物が張り巡らされてます。 踏んでもいいのか? まあ、気にせず踏みます。 警報が鳴ったらそん時はそん時で。 おかげでさっきより随分と快適。 眺めは、山道の方に軍配があがりそう。 視界が雑木林に遮られて、 ものすごく衝動に駆られます。 鉄塔に登りたい・・・。 ちなみに南側の尾根の鉄塔は、 大阪ガスの無線中継所。 その割りにテレビ塔と、 同じぐらいの規模があるんですが・・・ 無線ってそんなにたいしたもんなのか?(知識ゼロ) |
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警備会社が押しかけてくる前に、 昔の夜景スポットだった本峰に帰ることに。 まあ、後回しにしたのはNHKの中継所が 見たところ一番いい夜景ポイントに 陣取ってやがったからなんですがね。 真夜中の藪こきは結構、 骨が折れるので後回しってわけです。 仁寿山の夜景を紹介している他のページでも 紹介されているのが白浜側ばかりなので、 嫌な予感はしてたんですが・・・ ホントに見れるのか? |
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完璧に締め出されました。 マイクロウェーブ反射機を回り込んで、 木によじ登ってみるも、視界はほとんど開けず。 こんなにも邪魔な中継所は初めてですよ。 ああ、登りたい・・・・ それにしても、何て簡単に越えられる柵なんだ・・・。 一線を越えたらとても記事に出来ないんですが、 ココの誘惑は凄過ぎます。 だって道端に500万円の札束が落ちてるような 警備体制ですぜ。 誰だってネコババしたくなるよっ! |
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と、いうわけでやっちゃいました。 と、言ってもお縄になるわけにゃいかんので、 消極的な不法侵入。 作戦名、カメラだけでコンニチワですよ。 フェンスの上に最大限まで伸ばした三脚で カメラを乗せてブレないように、タイマー撮影。 それを根気よく繰り返す。 悪夢のような作業。 何で真夜中の山奥で、 3時間もこんな修行をせないかんのだ・・・ ←その中で唯一マトモに撮れたのがコチラ。 思い出しただけで、疲れてくる・・。 |
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というわけで、穴場の夜景第3弾に仮認定。 素直にオススメできない現状なので。 もはや、 幻の夜景スポットと言って差し支えないよ。 ホントに。 根気よく藪を掻き分けて滑落に怯え、 常に警備員と追いかけっこする危惧を抱えて、 鉄塔に邪魔されても見たい人向け。 間違ってもデートには向かない 漢気溢れる夜景スポットですんで。 |