(ぐらんどらいん)
場所・姫路市大津区真砂町
HP・GrandLine
BLOG・GrandLine日記
数年前、ポスターだけもらいに行った(=冷やかしに行った)ラッセンの原画展で、
ビッチリとスーツを着込んだ兄ちゃんに数十万もする絵を売りつけられそうになった時、
「こんなん本物ちゃうやん」といちゃもんをつけていた穴居人に、兄ちゃんが苦し紛れに一言。
「全て手書きで模写してますから、オリジナルと同じですよ」
もちろん、ちゃんとポスターだけもらってトンズラと決め込みましたが。
絵画って宝石や貴金属と違って、決まった価値観がまったくわからないから余計に怖い。
世間には億を軽く超える初版本を、焚き火にくべたメイドさんとかもいますからね。
逆にもしかしたら数十万円で買った絵が、数千円の価値しかなかったら・・・
僕みたいにゃ素人は、
まるで原価10円のたこ焼きを500円で売るテキ屋のような暴利が現実に起きてる気がしてならないですよ。
ってか、そもそも模写をオリジナルとは言わねえ!
この世に一点ものだからこその、オリジナルじゃねえでしょうか。
最近、市場に出回っている8割が偽物のイクラや、ししゃもと堂々と表記されたカペリンをものともせず、
尚かつ、スーパーではコロッケ二度揚げは当たり前、「安いからいいじゃん」的なあきらめで、
美味しくいただいてきた強者消費者達が、今さらたかだか産地偽装や賞味期限改竄ぐらいでとやかく言っているのは、
一点ものに近いってことで使われるブランドというオリジナル性が傷つけられたからです。
カペリンとししゃもと表記しても、おとなしく騙されてやる消費者達でも、
20匹980円の北海道産となりゃ、話は別。
いい加減、黙っちゃいません(現に黙っちゃいなかったわけですが)。
馬鹿にしてんのか?てなカンジで高い絵画を売るセールストークになったり、
「いつものメーカーだから大丈夫」、みたいな安心感にもつながる(逆もあるけど)、オリジナル。
かといって一般市民には、高嶺の花のことが多いのも確か。
オリジナルの家具や装飾品で家を埋め尽くそうと思ったら、もう一件家が建ってしまう勢いです(まず無理)。
ならせめて、客を出迎える玄関や、接待する応接間、
お店のメッセージボードなんかだけでも、オリジナリティを見せたくなりやしませんか。
というわけで今回紹介するのは、絵のお店。
普段は取っ付きにくい絵の世界ですが、ここは違います。
オリジナリティを気軽に家に飾りたい方へ、是非オススメです。
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最初から黒いのかと思ってました。 ←コチラが絵の下地となる合板です。 MDFと言って紙と同質らしいですが、 そんなイメージは微塵もありません。 はっきり言って別モンです。 石炭とダイアモンドぐらいの開きがありますかね。 (おおまかな成分は同じ) 水にも強いそうです。 結構軽くって固いなかなかにいい板。 ここに塗料を塗って、その上に絵を描いて行くのが チョークアートの第1の特徴。 紙特有のデリケートさを必要としない分、 街頭にもおけるのは納得。 表面は意外とツルツルしてます。 あ、僕指紋つけまくちゃいましたが・・・ 大丈夫なようです。(良かねえよ) |
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2回、←この塗料で塗りつければ下地の完成。 もし絵を修正したい場合は、 これをまた上塗りすれば元通りってワケです。 その辺りは油絵に近いのかも。 オーストラリアから直輸入のこの塗料、 先生に「原材料は?」と聞いてみたところ、 「私もよく知らないケド、これが一番」 と返ってきたとか。 芸術家的なアバウトさがちょっと面白い。 実際に絵のノリが本当に一番いいそうで、 本当にあの人達の頭ん中はどうなってんだか。 他にも白い塗料を下地にすることもあるそうです。 |
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パステルっていうと、 僕的には史上最も眠けを誘う 催眠誘導小説「フォーチュンクエスト」の主人公か、 幼稚園の授業で使ったクレヨンなんかを連想しますが、 実際、クレヨンとほぼ同じ要領のモノだそうです。 チョークのアートですしね。 それでHPで紹介されてるような絵が描けるんだから、 もう凡人にはよくわからんですよ、まったく。 使用されているオイルパステルは、 アーティスト用のもので特別に取り寄せているものとのこと。 |
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絵を描く際は、軽い下書きだけで、 一気に書き上げるんだとか。 ノッてくれば、書き上げるのに 3日とかからないという凄いスピード。 一つの記事を挙げるだけなのに、 何故だか2週間はかかる穴居人は、 頭が下がるばかりですよ。 絵の構想は、←のスケッチブックで大体固めるそうです。 多分、簡単に描いてるだけなのに、 出来上がる絵の期待が妙に膨らむのは何故? ラフでこれなら、完成したら・・・ |
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というわけで、完成画を見せてもらいます。 ホント、おまたせしました。 絵のお店の紹介なのに、 下ごしらえが長くなっちまいました。 まだ絵の紹介をしてない。 これじゃ、3分間クッキングでコロッケ作るのに、 男爵いもがマッシュになってないトコから 延々と放映するようなモンですよ。 反省、反省。 ギャラリーはただ今、準備中とのことで、 株式会社アサヒさんの社長室に、 作品を並べてもらいました。 その中に気になる一枚が! |
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←それがコチラ。 スケッチブックを見せてもらってる時から、 ずっと気になってたんですよ。 かなりの数、いろんなパターンで描かれてましたから。 米俵を積んだ宝船。 それになにより・・・・ |
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社長室の壁に大きくかかっていたので。 左下の置物と較べても、その大きさがわかります。 壁に直接描いたもので、額縁も特注。 最早、壁画です(まんまじゃないか)。 写真の見た目ではなかなかわかりませんが、 すごい立体感があるんですよ。 油絵もそうですけど、チョークアートの魅力は、 その立体感が大きいんだと思います。 宝船なのに、 七福神を意地でも書かないのがコンセプトだとか。 |
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GrandLineさんのHPのTOPを飾る奇妙な二人組。 なんと「ロゼッタ」と「サマンサ」という名前つき(笑) ちなみにグレイがロゼッタ、カエルがサマンサです。 カエルとグレイはお母さんのイチオシキャラだとか。 本来は気持ち悪い代名詞みたいな連中ですが、 こうして絵になると、意外とセクシー。 化ければ化けるもんです。 まあ、不気味なのに変わりありませんが。 もしかしたらシリーズ化するかもとの事なんで、 要注意です。 |
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絵のモチーフやデザインは様々。 日本画のような桜から、南国の海まで、 ありとあらゆる絵をオーダーできます。 はっきり言って凄い。 穴居人なんか小学校の絵の授業で、 友達を描いて、あまりの不気味さに その子を大泣きさせたことがありますからね。 今思えば、ロゼッタみたいな顔になってました。 (小学生なのに) 例えば、メニューボードに 店長の顔や店の外観をデザインに取り入れたり、 自分の家のペットをモチーフに描いてもらったり、 思い出の旅行の写真や、 新築の我が家を絵にしてみたり。 自由なオーダーが可能だと色々、考えちゃいますね。 結婚記念にウェディングケーキ、 入学記念に桜並木、 出産記念に生まれた日の出来事、などなど。 何かあるごとに、絵を注文してみても面白いかも。 ちなみに版権物のモチーフはダメとのこと。 |
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GrandLineのアーティスト、maiさんの 得意なモチーフはキリンや百合、龍、バラ。 ってどれも絵的には難しい部類なんですが・・・ オーダーする際は、HPなどで絵を確認して、 「こんな雰囲気が好き」とか、 「こんな感じがいい」などが、 教えてもらえると、嬉しいとのこと。 そりゃヒントが多い方が、 お客さんの描いて欲しいモンに近づけますもんね。 ココは要チェックです。 ただし前出のスケッチブックは、 出来上がるまで、非公開。 イメージが固まりすぎると、面白みがないですからね。 |
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ここまで絵を見ててホント、気になりました。 それで絵を幾らで描いてくれるんだろ・・・? 穴居人は余力のない貧乏人なので、 ラッセンの絵画展みたく 大型プラズマテレビがポンッと買える値段を出されたり、 もしくは何故か値段交渉で ローンで買えと勧められるような事になったらと思うと、 かなりビクビクもんですよ。 でもGrandLineでは最初から決まっているそうで、 心配無用だとか。↓コチラが値段表。 小・2万円(300mm×400mm)。 大・3万円(400mm×600mm)。 額縁をオプションでつけるなら、 額縁:小 3,150円。 額縁:大 5,250円。 となかなか気軽に頼める値段設定。 コレならプレゼントに絵を送るってのもアリですね。 ただし、菩薩様・龍・ほかの幻想の生き物に関しては、 値段は大きくなっちゃうので要注意。 ただし、板の大きさを選べるオプション付き。 最大800×1200の大きさ。 どんな絵なんだ・・・もう小学生が立ったまま、 すっぽり収まるような絵を描いてくれるとなりゃ、 30万でも高くないかも。 |
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GrandLineを訪れる方へ、ちょっとしたご案内。 場所はココを参照なんですが、 行く時は南大津小学校を目印に、 一本北へ入った道と覚えておくと見つけやすいかも。 株式会社アサヒさんの社屋の中なので、 遠慮無く呼び鈴を鳴らしてみましょう! 飛び入りも大歓迎らしいですが、 一応、連絡を先にどうぞ。 場所は社長室じゃなく、会議室だそうです。 受付時間は訪問、電話とも9時から5時まで。 近隣は住宅地なので、ご注意をば。 |