(みたちやくしやまこうえん)
場所・姫路市御立北
穴場の姫路は必要か?
と言われると、張り切って「もちろん!」とは言い切れないですよね、最近は。
一昔前は姫路といえば、
一に姫路城、二に姫路城。
三四どころか二百ぐらい離れて、円教寺という悲惨極まりない状況だったんで、
こんな場末のページにも一縷の価値がありましたが、
B級スポットとして御立交通公園なんかも数々のブログに取り上げられるようになり、
播磨の暗黒面、お前って節操なさ過ぎじゃね?で有名な黒田くんに至っては、大河ドラマになり、
くだらないイチャモンで姫路を彩らなくても、十分に活気づいてきたように思いますよね。
どっか、行きたいトコがあればグーグルで調べるし。
不審船から墜落した飛行機まで探せると噂のグーグルマップを駆使すれば、
行きたいトコの情報もよりどりみどりですからね。
穴場の姫路なんかもうなくてもいいんですよ。
でも一つだけ、言わしてください。
グーグル、姫路に来て勉強しろ。
御立薬師山公園。
こんな所、ピックアップするんじゃねえよ。
休みの日に子供にせがまれて仕方なく外に出る文無しお父さんとかが泣いちゃうじゃありませんか。
どう考えても姫路最低辺スポットですよ。
旧姫路市がすっぽりハマる1kmマップで、
姫路公園や、手柄山中央公園や、自然観察の森、垣内公園の
錚々たる面々にこんなん混ぜてんじゃないですよ。
え?そんなに酷いのって?
まあ百聞は一見に如かず。
ガンダム駅を超える恐ろしい空間が広がってます。
入り口からして ←これですからね・・・・ この先に公園があるとは思えない。 住宅街の路地そのものです。 きっと辿り着いたお父さんは、 もう一度、グーグルマップを見直すことでしょう。 「間違ってない・・・ここだ・・・」 (ホントにか?) |
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中に入ってみても、 この有り様。 簡易トイレと公民館の殺風景な光景が 無慈悲にお出迎えしてくれます。 「パパ〜、どこに公園があるの〜?」 (こっちが聞きたいわ!) と、心の声を抑えつつ、 「階段をあがった先じゃないかな?」 と、お父さんはまだこの時点では希望を持てます。 横を見なければ。 |
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なんだよコレ・・・ 公園っていうか、墓地じゃねえか・・・ ってか、 明るい街づくりを促進し、 自治会活動を続ける御立地区自治会連合会 って長すぎるよ名前。 以前はゴミ山積みだったってのも興味あるけど、 景観は今でも大して良くない気が・・・ |
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まあ、良くなりようがないんですけど。 どう見ても墓地なんで。 しかも鬱蒼としてる分、 名古山なんかに比べて不気味度も高め。 この雰囲気の時点で、 子供が泣き出さないか心配です。 |
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何か珍しい看板も立ってるし。 (正確には立ってないケド) 墓を建て替えるだけで、 各町の自治会長に相談しないといけないなんて、 閉鎖的な田舎臭がプンプンします。 そう。子供が遊んで明るいの振り撒いてたら、 通報されそうな類の、嫌な雰囲気です。 |
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いや、でもグーグルマップが押す公園だから・・・ 手柄山とかと同列だから・・・ 墓地を一回りする長い階段を登っていきます。 もちろん、左手の景色は全て墓地。 え?右手はって? 鬱蒼とした竹林です。 相変わらずフォローしようがないですね。 でも登り切ったら、公園が! |
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あ、あるのか? ただただ巨大なフェンスの威圧感がパナいです。 「パパ、ここが公園?」 「ハハ・・・、そんなワケないじゃないか・・・」 震え声で辺りを見回すお父さんが、 見てきたかのように想像出来ます。 フェンスには、針金で結付けられた 標識が。 |
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やっぱり、 ここが公園でした・・・・。 パパの気不味さの責任を グーグルはとってくれるんでしょうか? ってか、名前まで間違ってる・・・ 一応、麓に室町時代の薬師如来さんがいるから、 薬師山なんですが、これだと何が何だか・・・ まあ開き直って、 「俺は御立楽師山公園に来たんだ。 けっしてグーグルマップ先生が教えてくれた 御立薬師山公園に来てないんだ」 とか自己暗示には最適かも。 わざと間違えて逃げ道を残しておいてくれるなんて、 ホントになんてお優しいんでしょ。 |
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肝心の公園は、 無慈悲そのものですが。 入り口のインパクトを遥かに超える無常感。 ただ一面に雑草が生い茂ってます。 ここまで酷い公園に出くわしたことがあるでしょうか? 当然、遊具も一切なし(男前)。 朽ち果てた簡易トイレ以外の人工物は見当たりません。 トイレは嫌がらせの如く充実してますな。 「パパ、ここでどうやって遊べばいいの?」 まだ遊ぶ気なのか? もうお父さん、慰めて欲しい心境のハズです。 |
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フェンスの向こうから、 もそっと墓が覗いてるし・・・ 他の墓と違って、ここだけ等間隔で整備されてるので、 余計に不気味です。 公園なのに、お墓に見張られてるみたいだ・・・ お墓に併設や、 お墓そのものに公園があるケースはままありますが、 ここは特別。 それしか目立つものがないので、 存在感が圧倒的すぎるんですよ、墓の。 |
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せっかく、長い階段を上がった高台にあるのに、 ←景色まで、この有り様。 姫路で知り得る限り、 ここより下はありえないですよ。 本気で。 ある意味、 子供を一切寄せ付けない潔さ はあります。 お父さんも、子供もきっと泣いて帰ります。速攻で。 せめて、グラウンドが砂地だったら(気休め)。 まあ、そんなワケで、 一人でもグーグルに泣かされる人々がいる内は、 こんな毒に染まりきった地方限定ページにも、 生き残れる価値があるというものですよ。 でも、もう危ないかも知れません。 だって他の地図じゃ、ここ。 公園じゃなくて公民館表記ですからね。 くわばら、くわばら。 |