暮坂峠
(くれさかとうげ)
場所・姫路市香寺町須加院〜姫路市夢前町宮置

そもそも姫路自体が重度に呪われてる可能性があるので、
大っぴらには言えませんが、ココは正真正銘、呪われた土地です。

幸い峠自体は住んでる人もいないので、
心置き無く言えます。

絶対、呪われてます、ここ。

墓地直下をくぐるシュチュエーションだけで小便ちびりそうな名古山トンネルや、
ラブホが廃墟になった後、不審火で焼けるといったお腹いっぱいフルコースの景福寺山や、
この前、紹介した相坂トンネルなど雰囲気バツグンの場所に比べれば、
日常の姿は穏やかそのものです。

整備された、タダの峠道と言って過言じゃありません。

知らなければ、何も考えずに通り過ぎていくでしょう。
でも知ってしまえば、そうはいきません。

ってわけで、よくココを通る人はお読みいただくのを、推奨しません。
「何か呪われてるらしいけど、ようわからん」
ぐらいが丁度いいんですよ。

まあ、地元の方はもうご存知でしょうけど。

ここであったおぞましい事件の数々を。

姫路から国道312号を北上して、
須加院の交差点を曲がれば一本道でこの分岐に行き当たります。

真っ直ぐいけば、相坂トンネル、
左へ曲がれば今回の目的地、暮坂峠へ一本道でございます。

ここに行き当たれば
どっちかに行かなければいけないのは確かなんですが、
怖いものが大嫌いな小心者には、
見た目はエグいけど、
心優しいグーニーズのスロース
か、
見た目も最悪だけど、
中身も最低な毒々モンスター
の2択のような
天を仰ぎたくなる気分になること請け合いでしょう。

まあ、両方とも兵庫県道80号宍粟香寺線内なので、
ナビなどを信じて素直に県道を行く人は
両方通る拷問のようなシュチエーションになるんですが。
さあて、登って行きますよ。
のっけからこんな濃い看板が・・・

http://makinonet-keisuke9.jimdo.com/プロフィール/

ここでしか見た事がないんですが、他にも建ててんでしょうか?
どうも市会議員の方のキャッチフレーズのようです。
こんなトコに看板立てて
不吉なことにならなけらりゃいいですが。

名前を検索すると、
3番目ぐらいから誹謗中傷のブログ
ひっかるようなことにならなけりゃいいのですが。

それにしても、姫路市は最大会派が
既成政党ではないんですね。
勉強になりました。

登り口にはさらに、
こんな看板も。

異常気象時 通行規制区間

こんな雪も降らないトコで・・・・
雨風ごときでどうなかなるほどの急登なんでしょうか?

まあ、昔は軍の砲兵隊が大砲を分解して
峠越えをする演習路としたほどの急な坂だったらしいので、
その名残かも知れませんが。

ちなみに、昭和46年に公共土木作業員こと、
姫路駐屯地の面々の頑張りで今の姿になった、

軍オタ的にも見逃せない峠道だったりします。

しかし、1の連続雨量が120ミリに達したときってのは、
わかりますが、2の通行が危険な時ってのは・・・

一般市民にゃわかりませんぜ・・・

ここが通行止めになると、恒屋を周る
凄まじい遠回りになるので、
もうちょっとハッキリしてほしいもんです。

登り始めると、
意外と坂のわりに、登り易いことに気付きます。

なぜなら、明るいから。

普通、こういう峠道は、
クネクネと山間を抜けるように作られるため、
生い茂る木々で薄暗く、
落ちてきた枝や落石に困らせることもしばしば。

でもこの峠は、覆いかぶさるもんは何もなし。

清清しい青空が望めます。
邪悪な雰囲気の漂い、昼間でも薄暗い
相坂トンネルとは雲泥の差です。

何より峠道なのに、
走り屋のタイヤ跡もない・・・
走り屋のホームページにもつまんない
と書かれる始末。

長閑な田舎道。
こんな場所が心霊スポットになる。

これに説得力を持たせるのは、
やっぱり事件です。
ここのキーワードは捨てる

そりゃ、登りきったら、夢前、香寺、福崎のゴミを
一手に引き受ける
くれさかクリーンセンター
がありますよ。

ここに来るトラックを走らせるおかげで、
道路がさらに整備されて明るくなったのは確かです。

そうじゃなくて、道々に張られている・・・
←コチラです。

不法投棄するな系の看板は、
リサイクル法施行後の今や峠道には風物詩。

でもここの多さは、半端じゃありません。

不法投棄するな系の看板の見本市
と言っても過言じゃないほどです。

こんなふうに↓↓↓

という具合に年代も行政も別々という素敵仕様。
それだけ昔から不法投棄が多い場所って事です。

人間も捨てちゃうぐらいに。

ハイ、呪われしこの峠の由来その1、
マジ遺棄です。

この峠、あらゆる林の入り口に、
フェンスが張り巡らせてあるのは、
その遺棄事件たちのせいなんです。

←最新の現場はこちら。

2000年の秋に虐待死した子供が遺棄されてました。
人相で身元がわからないように、顔を石で潰す鬼畜ぷり。
吐き気を催す邪悪とはこのことですよ。
こんな明るい峠で、どうして?
と思っちゃいますが、
昭和60年代にも同じような事件
起こっちゃってます。

両方とも白骨化していたとの事ですから、
探せばまだまだあるかも知れません。

普段からゴミの投棄が盛んだった。

殺して捨て場所に悩んだら、即浮かんだのがここ。

走りやすいけど、ゴミステーションが操業してない
夜になれば人気もないから丁度いい。

ってな流れかは軽く予想できますが、
相応のリスクを犯して捨てるには大っぴら過ぎる気もします。

それとも、ここに呼び寄せる何か
があるんでしょうか


おかげで、全長3.3km、標高147m程度の峠道が、

峠を行く車を見つめる赤い服を着た、
顔が半分白骨の女性が、
犬を連れてコチラを見ている・・・


なんていう話がホントに聞こえるぐらい、
薄ら寒い場所になっちゃってます。

夢前側だと、峠の入り口がお墓という
至れり尽くせりなサービス精神っぷり。

そして2011年夏
ここを舞台にまた事件が起こっちゃいました。
正確には2012年の初春
動画配信サイトyoutube
動画がUPされた事が切っ掛けです。

日本中に拡散した姫路の恥、
「姫路 中学生」でググれば、真っ先にヒットする、
あの追回し事件の現場は、
この暮坂峠の目と鼻の先なのです。

http://www.youtube.com/watch?v=wzjq8Dcg61Y

さて、悪趣味ですが、
せっかくですから
あの事件の現場をおさらいしてみましょう。

暮坂峠を爆走した軽自動車は、
この宮置橋を右折しようとした自転車の中学生に
猛烈なパッシングをし始めます。

進路妨害を怒ってるらしいんですが、
穴居人はこの記事のため
30回ほどこの動画を見ましたが、
どうも邪魔になってる気がしません。

ともかく、ドライバーはこの中学生を
当たり屋と判断しました。

何故だかは毛頭分かりませんが、
youtubeのタイトルがそうなっていたんですから、
きっとそう思ったんでしょう。

画像が鮮明ではないので判断がつきませんが、
橋で接触する以前に一度鳴らしているので、
自転車が車道の真ん中を逆走していたのかも知れません。

それでも、接触時は橋に寄ってんですがね。

余談ですが、
角度的に←この看板
目に入らなかったのが悔やまれます。
「何しとんじゃコラ!危ないやろ!ボケッ!!」

と凄む運転手をやり過ごそうと、道急ぐ
中学生を追い回します。

「何や!我っコラッ!!」


とここで、中学生を捉えますが、
中学生は反転して逃走。
賢明な選択ですね

穴居人も市川の河川敷で煽って追いかけてきた車に、
自転車で反転を繰り返し
諦めるまでおちょくってやった時を思い出します。
だがしかし、運転手の執念はここからが本番。

「あのっクソガキ、指落としたろかァ!!」

とボルテージを高めつつ、
人の駐車場に不法侵入しながら車を反転させます。

運の悪いことに、中学生は道を曲がりきっておらず、
その姿は追跡可能。
鼻息荒く、追いかけていきます。
ここで気になるのは、
後ろをそのまま追いかけないこと。

中学生を追わず、手前の道を曲がります。

置塩城の旧城下町だったというコチラは
路地まみれ。

中道はこの一本ですが、
中学生がここを行くかは追いかけ始めた時点では
まずわかりません。

なのにまっすぐこの道を選んだ。

土地勘がある証拠です。

この細い路地を爆走で追いかけますが、

目の前に他の中学生が、
立派に道の真ん中で進路を妨害してます!

再爆裂か?

ところが今回は、「ごめんな〜」と猫撫で声。

これはよくわかりません。
件の中学生より豪快に邪魔してんですけどね・・・
「ワレ、なんぞいっ!!コラァッ!!」

ここで、ついに中学生が捕まります。
ここから罵詈雑言の嵐。

「全然平気やった。 こんなやつ怖くないわ」

という中学生の後日談が救いですが、
ホントはガクブルもんの恐怖を味わったことでしょう。

ここで中学生が虚勢を張ったら
2分そこらで開放されるハズはないですから・・・
そもそもこんな道を中学生が?
という疑問は田舎に対して失礼です。

自転車通学(片道5km以上)
を許されている
時点でお察してください。

そしてこの実に姫路らしいこの事件は、
動画が運転手本人によってUPされ
「何、勘違いしとんねん!」と憤った全国の方々によって
瞬く間に炎上しました。

いまでいうバカッターの先駆けというわけです。
運転手は投稿した動画をすごすごと削除したのでした。

しかし、暮坂峠の呪いは、これで終わらせませんでした。

ご存知のとおり、
運転手は何を思ったか鳥取で首を吊ってしまいました。

何のことのない姫路の日常風景が、
人死にが出ちゃう事件になってしまう場所、
それが暮坂峠なんです。
人が死ぬ呪い?
って言っても2、3人じゃん。
豆腐町の踏み切り跡の方がよっぽど死んでるやん。

とか、のたまうアナタ。

よく考えてください。
ここは些細な原因が死につながる場所なんです。

ゴミ捨て→死体遺棄
動画投稿→首吊り自殺


この2段活用の不気味さは、
十分呪いと言って差し支えないと思うのですが。

そりゃ、強引じゃん!

とか、のたまうアナタ。

コレを見ても、暮坂を怖がらずにいられるでしょうか。

震源→大災害

そう、この暮坂峠の直下を走る断層、実は
揺れる揺れる詐欺で有名な山崎断層で、
”揺れてなきゃおかしい”と揶揄される
超危険スポットだったんです。

ここが揺れれば、多くの犠牲者が出るのは確実。

姫路広しと言えど、
ここまで不吉な場所はありません。
呪われた地を訪れる際は、どうかご注意を。

余談ですが、そもそも呪われてそうな峠の名前、暮坂
香寺町史にも夢前町史にも由来がないので、微妙ですが、
群馬にも同じ名前の峠があるので、そっちの理由を引用してみたいと思います。

いわく、登ってる最中に日が暮れてしまいそうな坂だから。
昔は暮れると身動きが出来なくなるので、ウィークポイントになりそうな場所にその名をつけたそうです。

・・・こんな呪われた地で、日暮れを迎えるのは確かにナシですよ・・・・

穴場スコア「トリプルボギー」クラス


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撮影:2013.06 by 穴居人