姫路競馬場公園
(ひめじしかんこうあんないず)
場所・姫路市総社本町

菓子博の爪痕はデカイですよ!
このところの不況で、各地の行政がボールペンの芯まで節約しているこのご時世に、
姫路市は確実に真っ赤かのイベントで美味しい思いをしたのに気をよくしてか、
空前の建て替えラッシュに入ってたりしてます。

姫路水族館の建て替えは結構ニュースになってましたけど、
実は手柄周辺だけでもテニスコート野球場まで建て替えに入る予定だったりします。
(テニスコートに至っては水族館より早く新しくなりそう)
もうちょっと前にやってたら、スケート場も救えたものを(恨)

老朽化このうえない建物が新しくなるのに何の文句があるんだ?

大いにありです!
姫路で新しくなって、面白くなった施設がどこにありますか?
姫路駅であのザマですよ。

テニスコートなんて、あの世紀末的なボロさを売りに半分記事まで書いてたのに・・・(恨)
というわけで無くならないウチに、昭和の遺物をご紹介します。

去年ラジオに出させてもらったときに披露した、姫路で最も粋な観光案内図。
場所は姫路市が最も建て替えたいトコに違いない姫路市民会館正面ロビーでございます。

正直、ココを訪れるヤツは地元民ばかりなので、
この観光案内図、日の目をみることはないんですよね。
市民の会館ですからね。

案外、駅前とかにあったヤツが厄介払いされてきたのか?
いや、ちゃんと見ればそうじゃないとわかります。
姫路市全域の観光案内図のくせに、
市民会館がこんなにデカく描かれてますからね。

自己主張激し過ぎですよ。

名札なんか総社のの大きさですよ。
気になることといえば、
作者の姫路駅への愛のなさ

何だ?こののような造型物は?
本物も実際こんなもんなんですが、
まるで小学生が絵日記で、
定規で一生懸命線ひいて描いたような
この遠近感のなさは何なんだ?

いやそもそもプロじゃないのでは?
写実的に描けない人が描いた?

それならココで紹介しませんよ。
次をご覧アレ。
いやぁ〜、写真は最悪ですが、
この一乗寺の写実性、醸し出す風情。

まごうことなき、プロの仕事でございますよ。
そこらのガキが描いたのとは違います。
駅ん時はきっと身内に不幸とかあったんですよ。
もしくは、
「ケッ!あんな定規一つで描けそうな
ヘボイやつに俺が全力出すねん!テキトウや、テキトウ!」

ってカンジだったのかも知れませんが。

・・・って一乗寺って姫路じゃない気が・・・
奥の五百羅漢は加西だし、
ちょっと見えにくいですがその奥は福崎やし。
(柳田邦男記念館)

と思って見回すと・・・・
斑鳩寺太子町
鹿嶋神社高砂市
室津、新舞子たつの市

描かれてる観光地の半分は、
姫路市じゃないんですけど・・・

雪彦山も描かれた当時は、夢前町
これはどういうことなんでしょう?

姫路に観光地なんかねえよとぶっちゃけているのか?
それともいずれ姫路になるから、描いちゃえ!
という野心的なノリなのか?

どんだけネタ不足やねん・・・と下のほうを見ると・・・

瓢塚古墳(ひさごづかこふん)!!?
超マイナー古墳が何故!?
一応、姫路市で2番目に大きな古墳ながら、
知名度は激低。

地元の人でさえよく知らない、
絶対他の観光ガイドでは載らない物件ですよ。
こんなものまで出してきたら、見野古墳群とかも、
さぞや大きく・・・・

って壇上山古墳は無視ですか?

姫路市最大
兵庫県下でも3番目
に巨大な古墳なんですが!?

選考基準がよくわかりません。
ひょっとすると、
作者の地元が勝原の辺りやったとかでしょうか。

作者の脳内姫路地図の偏りも、
この地図のセールスポイントかも知れません。
←しかし、最大のセールスポイントはコチラです。

何か変じゃないですか?

そう!懐かしい飾磨港線が今も描かれているんです。

亀山駅が二つあるwww

もはや、姫路市民の何人が、
この路線のことを覚えてるんでしょう。

これだけでも、この地図を拝む価値があるってもんです。

さて、最後は真ん中に陣取る、
ご存知、姫路城。

あまりに精巧に描かれていて、
逆に面白みがないんですが・・・
動物園は気合が入りまくりです。

護国神社と合わせれば、
姫路城の敷地にも匹敵する、注目振り。

動物の配置まで、今の動物園と同じという芸コマ。

姫路駅を描いた人物と同じにゃ、見えないですよ。

まあ、美術館と博物館にいたっては、
札が掛かってるだけの扱いですしね。


というわけで、穴居人お気に入りのこの地図、
観光案内という目的はもう果たしていない気はしますが、永遠になくならないことを願ってます。
というわけで、市民会館さん、もし捨てるんなら一報ください。
もらいにいくので(切実)。

穴場スコア
「バーディー」クラス

よろしければ一度はハマッてみて下さい。

記事の感想や、記事に関する情報等があれば是非BBSへ。
穴場の夜景を知っているという方も是非にご一報を。

HOMEに戻る

撮影:2008.8 by 穴居人