(ひめじぼうさいぷらざ)
場所・姫路市三左衛門堀西の町
HP・姫路防災プラザ
最近、漫画版「日本沈没」にハマッてます。
と言ってもさいとうたかを版ではないので、あしからず。
2006年公開映画とのメディアミックスというか、
タイアップで登場した割に、気合いの入りまくった展開が目白押し。
特に最近のエピソード、
Q:突然、総理大臣が日本が沈没すると言い始めました。
さてあなたはどちらだと思いますか?
1、危険だ!とさっそく避難準備を始める
2、総理がおかしくなったんだと思う
何だか背筋がゾクゾクします。
劇中でも描かれているように、ほとんどの人がAを選んじゃうんじゃないでしょうか?
地震、台風、津波、火山噴火に大雪、砂漠化まで
起こり得る全ての天災をほぼ網羅していると言っても過言ではない日本。
そんな中で平和過ぎやしませんか・・・?姫路。
たとえ台風が上陸しても大した被害もなく、津波もなし。
火山?休火山すらありません。
地震?散々煽ってますが、いつ動くんだ?山崎断層?
取りざたされる災害は洪水くらい?
それにしたって平成に入ってからは、たったの1回。
人は時が経てば経つほど、記憶は薄れていくもの。
安室奈美恵を見て「そういや、最近MAXはどうしてんねやろ?」と、
ふと思う人ももうかなり少なくなったはず。
それぐらい天災に対する危機感も薄れているんです。
(平成生まれには分からんネタかも・・・)
ここらでもう一度、災害に備える時なのかも知れません。
というわけで、もう一度気を引き締めるべく行って来ました。
防災準備と言えば、友人の自衛隊員からもらった
期限切れのカンパンぐらいしかない穴居人による姫路防災プラザのレポートです。
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一人で訪れるには、勇気がいるかも。 さすが消防庁の施設。 入り口から役所特有の取っ付きにくさが漂ってます。 一応、 「一般の方もお気軽に申し込みください」 という触れ込みなんですが、 予約一覧には団体客ばかり。 そりゃ個人で訪れるのは珍しいのかも知れません。 敷居が高いな・・・ 体験所要時間は60〜90分。 開始時刻は16:00まで10分と40分。 中途半端このうえないですが、 待ち合わせには便利かも。 ではさっそく受付で一番早い時間をチョイス。 「すいません、この時間ですと、 体験コースが全て回れないかも知れません」 ・・・え?どういうこと? |
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「出来るなら30分待っていただければ・・・・」 ・・・ヌヌ、状況がわからぬ。 全て体験出来ない時間帯とかあるの? 人手不足?現在時刻は午後2時。 メシ時は過ぎているハズなんだが・・ かなり念入りに説得されてしまったので、 とりあえず30分待とうと思い立った矢先、 「待たせるのも悪い。 一緒に観てもらったらいいじゃないか」 と団体さんの一人からお声が。 「・・・・でも・・・」 と何故か渋る受付のお姉さんですが、 鶴の一声に押しきられ、 穴居人も無事参加する運びに。 しかしこの団体さんには、 体験コースを全て回らないかも、 とか説明しなくていいのか? というより何でオッサンばかりで、こんな場所に? |
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アトラクション第一弾は災害体感ゾーン。 その正体は懐かし、飛び出す画面です。 小学生の頃にメガネなしで画面を見続けて、 ポケモン現象も真っ青の 眩暈をおこしたコトがありますが、 今回は大人しく観賞してみましょう。 すると案内役のお姉さんが一言。 「どうします?観ていかれます?」 いや、観ていきますよ。 幸いオッサン達も乗り気だったので、 鑑賞会はすぐにスタート。 う〜ん。 正直、なかなか出来のいい災害シーンはちょびっとで、、 目に優しくない(可愛げがない)イメージキャラクタ、 Beeくんが四六時中画面を飛び回るという、 苦行に近い内容になってます。 オッサン達の反応は・・・? 大人しく観てる・・・なかなか出来た方々です。 |
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案内役のお姉さんに導かれるように、 次のコーナー「災害発生直後の対応」へ。 そこでまたまた衝撃的な一言が。 「ここではさまざまな防災グッズの使い方などを、 説明しています。 使い方は・・・省略してもよろしいですよね」 お客さんに普通そんなコトを聞くか・・・・? やけに温和そうに見えるオッサン達でも、 さすがに怒るのか?と思ったら、 みんな、素直にうなずいてる・・・・ 何故に? 「皆様のところにあるのと同じかも知れません」 ・・・ダンボール製トイレが? 反論なし。 勇気を出して聞いてみました。 「・・・もしかして、消防関係の方ですか?」 「ええ、まあ」 なんとオッサンたちの正体は、 地方消防署の視察団だったのです・・・・! とんでもないコトに巻き込まれてきました。 ちなみに防災グッズを備蓄している場所は姫路で4箇所。 花田の球技スポーツセンター、 田寺の安室公園、 勝原の大津茂公民館、 飾磨区構の津田公園、 非常食も完備されているようなので、交通が遮断されて状況が分からなくなったら向かってみてもいいかも。 |
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「地震が起きたらまず、 机の下へ身を隠してください。 その際、座布団で頭を守るのが ポイントです。」 っと、座布団を頭にかぶってうずくまるお姉さんを、 乾いた笑顔で見守るオッサンたち。 「やってみますか?」 と笑顔で申し出るお姉さんに「いいです」と一蹴。 さすが本職。 ←こちらは洪水などで水が押し寄せて来た時のドアにかかる圧力を体験できます。 10cmなら4kg。 50cmなら100kg。 洪水が起こったら、早めに非難しましょう。 何せ50cmコースで、 ほとんどのオッサンが挫折してましたから・・・ 本職なのに。 なんとなく自分の身を守る基準が分かってきました。 |
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さて「ロープの結び方」コーナーを当然のようにスルーして、 やってきました消火体験コーナー。 「どれだけ大声で助けを呼べるか?」という (大声で叫んだときの声量を計測できる) 子供は大喜びだけど、 保護者には悪夢のアトラクションもありますが、 注目はコチラ。 「電話で通報してみよう!」コーナーです。 まずお姉さんがお手本。 音声ガイドに従って、火元の位置などを伝えます。 これって正直、意外と恥ずかしい・・・ 「やってみてください」 妙に乗り気のお姉さんに促されて、 赤面気味のオッサンが一人勇猛果敢に立ち向かいます。 さすが本職。 器量が違います(穴居人とは) |
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でも見事、玉砕しました。 画面には無情にも、 「もう一度しっかり正確に通報してください」 としっかり表示されてます。 どうでる、オッサン!? そして一言。 「受ける方なら慣れとんやけどな」 ・・・なるほど、そりゃそうですよね。 本職でも難しい通報の練習。 是非、一度やっておきましょう。 |
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消火体験コーナーの目玉! 本物の消火器と同じ機能のホースを使って消火活動! 画面以外にホースを向けようとする輩が出て来そうで 心配ですが、意外とこれがスリリング。 リアルタイムで燃え広がる 炎の映像はホントによく出来てます。 さっそくお姉さんがお手本を披露。 慣れた手つきで無事消し止めました。 ずいぶん練習したんじゃないでしょうか? 「やってみます?」 お!ついに本職の活躍が!? いくらなんでも、これは得意だろ・・・ |
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見れませんでした。 なんと消火失敗! 家が燃えちゃいました。 「ハハハ、なかなか難しいな、これ」 笑い事じゃない気がしますけど、 穴居人も笑えてきたので、よしとしましょう。 いざとなりゃ本職の方々には、 もっと大きな武器がありますもんね。 教訓としては消火器に頼るだけじゃなく、 本職を呼ぶのも忘れずにってコトですな。 |
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ここが一番の見所。 避難体験コーナー。 煙の充満した部屋を抜け、 ゴールを目指すという寸法です。 ここで使われる煙は、 リンゴのワックスや、 あんぱんの艶出しなどにも 使われているそうで、ほのかに甘い。 後で判明したんですが、 ここでの避難姿勢はカメラで撮影して、 後で見せてくれます。 「みなさんの避難姿勢をみて参考にしてください」 映し出されたオッサンたちは, みんな清清しいぐらい仁王立ち。 本当なら中毒死は確実。 ま、穴居人もカメラ振り回してるだけだったので、 人のことは言えませんが。 |
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さてお次は救急・救命体験コーナー。 男同士の間接キスが気持ち悪い心肺蘇生法や、 最近流行の自動体外式除細動器(AED)を、 実際に体験できます。 なんですが・・・このコーナーに踏み入れた瞬間、 「ここはええで」 「もう何度もやっとるから」という雰囲気の オッサンの力強い鶴の一声で、素通り。 おおう!頼もしい。 ってか逆にここで不安になられたら、 こっち(市民)が怖いですよ。 迂闊に119番、呼べなくなってしまう じゃないですか。 |
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穴居人は知らなかったんですが、 災害時に171をかければ、 メッセージを残したり、残されたメッセージを聞いたりして お互いの安否を確かめられるサービスがあるんだとか。 詳しくはコチラ! 確かに災害時に携帯電話なんか、 マトモに使えないですもんね。 おけましておめでとう電話でも、 通話不能になるぐらいですから。 |
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さて最後は「地震直後の町並み」ゾーン。 ここでは今までのおさらいのビデオと、 先ほどの避難体験コーナーで、 撮影された避難風景を見せてくれます。 全員が煙の中で仁王立ちしていたヤツですな。 その他にも、割れたガス管から空気が! 突然、千切れた電線から電光が! などの子供を喜ばせるために設置したとした思えない アトラクションが満載。 当然、オッサン達はスルーです。 しかし災害後に一番怖いのは足元だと思うんですが・・・ そりゃ突き出たガラス片なんかは、 再現できないんでしょうが。 |
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さて楽しかった(?)体験ゾーンめぐりも終わり、 受付に戻ってきました。 おっさん達が立ち入り禁止の上階で、 ガイダンスを受けるらしくここでお別れです。 ほとんどのアトラクションをぶっ飛ばした内容でしたが、 (バケツリレーなど影も形も出てこなかったり)) かなり充実した時間でした。 やれば出来るんじゃないか、姫路市。 平和記念資料館の失態は、 2度は繰り返さないということですな。 というわけで皆さん是非、防災体験に繰り出してみては? 目印はこの建物。 う〜ん、入りにくいこの雰囲気! |