姫路競馬場公園
(おおかわちじんじゃ)
場所・神崎郡市川町下牛尾

スタローンとシュワルツネッガーっどちが強い?ってな程度の話ですが、
穴場の姫路圏内で、最強の戦争絵馬は此処に違いありません。

ここ以上にインパクトがあり、オリジナリティが溢れる戦争絵馬はないでしょう。

まあ、こういうのに限って、後から出てきたりもするんですけどね。
とりあえず現時点、最強です。

ゴジラ、死すぐらいの軽い構え方でご覧下さい。

場所は、あまりに老人が多すぎて、
周りの何処にも合併してもらえなかった、
超ド田舎、市川町の中でも、
さらに奥地、よせばいいのに、
税金で作っちゃったカブト虫ドーム
向かう途上にあります。

まあ、姫路も例の
エクスプロージョン網干
で、
同じ過ちを繰り返してますが。

←さあ、見てください。
この長閑な風景。
町中ではこの雰囲気は醸し出せません。
保存樹のムクノキが幅を利かせている以外、
境内に目立った特徴はありません。

ってかムクノキぐらいしかないんですが。

それにしても、鳥居から階段、
ムクノキまで苔化粧が素敵です。

家にどんな植物を植えたいかと問われれば、
迷わず、と答えますね。

友達が減りそうな庭(どんな効果だ)
になりそうですが。
境内には、狛犬もいない・・・
と思ってたら、社殿の中に。

いやぁ、穴居人の好みの話ばかりで、
申し訳ないですが、絵馬好き以前に、
狛犬好きでもあるんですよね。

毎回、神社を紹介するときは、
記事に関係なくてもとりあえず
狛犬を入れてます。

←だって、この表情ですよ。
眉毛ハの字ですよ。
「俺、先月リストラされちゃってさ、ゲヘヘ」ですよ。
笑い事じゃないですよ。

こんな小さな村の小さな神社に、
こんな個性的なヤツがいるんですよ。

口半開きやしね。

さて本題、
最強の戦争絵馬をご覧下さい。

え?じゃないじゃん。

その通り。圧巻の文字だけ絵馬でございます。
文字絵馬は数多ありますが、
コイツはひと味違います。

軍神、東郷平八郎やら
奉天会戦やら、肉弾三勇士やら、
そんな温い連中じゃ、到底語り尽くせない、

生の記録なのです。

一兵卒の。
日露戦争大略

と銘打たれた、この絵馬、
もう現地に行った人間にしか書けない
リアルが一杯で生々しいことこの上ないですよ。

まずは明治37年、2月28日に戦線に投入。
開戦からわずか19日目ですね。
そこから、終戦までの転戦の記録が、
事細かに記されています。

もう日刻みでアチコチ行かされてんのが、
一兵卒の悲哀を感じさせて、
涙チョチョ切れますよ。
特に10月中頃とか。
もう記憶も曖昧なぐらいに、
えげつないことになってたのか、
3日間ぐらい、戦闘とだけですもんね。

ただ後半は、明らかに史実ってだけの
イベントが目白押しですが。

暇だったんですかね?

オマエが休戦条約に調印したんじゃないだろ。
まあ一目でわかる日露戦争ってコトで、
拝んでおいて損はないでしょう。

陸軍近衛歩兵(!?)
中居庄蔵の生き様を堪能しましょう。
もちろんグーグル検索にも引っかからない、
一兵卒なんで過度の期待は無用ですが。
というわけで、かぶと虫に現を抜かす位なら、
一度此方へ来て、100年近く前に
思いをはせてみてはいかがでしょうか?

境内じゃ、
眉毛ハの字のシャチホコが
出迎えてくれますよ。

ありがた迷惑ですが。

・・・どうしてここの連中はみんな、
残念なツラのヤツばっかなんだ。

まあ、好きですけどね。
こういうの。

穴場スコア
「トリプルボギー」クラス


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撮影:2009.01 by 穴居人