(なさかはちまんじんじゃ)
場所・姫路市安富町名坂
2011年、夏。
もう終わりかけてますが。
いやぁ、不本意ながら最長記録ですよ。
3ヶ月更新しないサイトは閉鎖したも同然と言われてる中、
ゆうに3ヶ月を越えてしまいました。
一応、穴居人は生きてます。
「穴場の姫路」も続けていきます。
またお付き合いいただけると幸いです。
そんな訳で、今回は所信表明とお詫びをかねて
本来上げるハズだった記事を後回しに、穴場の神社をお送りしましょう。
まあ、そんなことばっかやってるから、3ヶ月も更新出来ないハメになるんですが。
実はこの神社が穴場になったのが、今年から。
一番ホットなスポットと言っても過言じゃねえでしょう。
去年まで存在に気付きもしませんでしたからね。
場所は安富町でも 主要幹線道路29号線から 盛大に外れた道から、 これまた絶望的に離れた位置にあります。 姫路自転車大回りの時や、 富栖鉱山の時にも同じ道を通ってるんですが、 目にも止まりませんでした。 いや、だって川挟んだ深い森ん中ですよ。 鳥居のヒントがあったって気付きませんよ。 じゃあ、何故穴場だとわかるのか? 今は、道沿いに大々的に ←こんな立て看板立てちゃってますからね。 大絵馬!! そそるじゃないですか! しかもこっから見えると!? |
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いや、見えませんケド・・・・ 辛うじて神社の建物っぽい 佇まいは確認出来ますが。 これは、見える見える詐欺でしょ。 夏だから? いや、常緑樹の杉に囲まれてますやん。 とりあえず近づいてみないことには、 埒があきそうにないですか。 |
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林田川を越えて村中に入っていくと こんな看板が。親切この上ないのは ありがたいんですが、 ものすごく民家の駐車場に案内されてんのは、 不法侵入にゃならんですよね? まあ、看板がなかったら 一生行き着けない気もするので、 ここは素直に感謝。 |
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よく整備された自然歩道みたいのに、 行きあたったと思いきや、 いきなり出てきましたぜ! これが大絵馬というヤツですな! 大ってか、 一枚物としては姫路最大じゃねえでしょうか? もうちょっと山ん中に入ったトコにある (ちょっとどころじゃないが) 賀野神社が大絵馬で有名ですが、 ここのはその3回りはデカイ!! これは掘り出し物かも知れませぬ! |
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後付でこんなの貼っちゃう辺りも、 ポイント高いですね! みんなのねがい 地域の安全>世界の平和 ですよ! 世界が滅んでも名坂は守る!という心意気がとても 清々しい!!(ミスリード) もしかしたら、 上のスペースが白すぎて、 何か書いとけってなっただけかも知れませんが。 |
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後には引けなくて、 こんなものまで用意してしまいました。 今話題のどっちのユニセフに寄付するの? も注目の的ながら、この退廃感ww 本気で募金を集める気があるとは思えません。 恵まれない世界の子供達も、 こんな募金箱で日本から寄付されると 思っていないでしょう。 自分らの住んでるトコと大差ない(不謹慎) こんな世紀末ちっくな場所が日本にあるなんて、 思いもよらないでしょう。 でもこれが現実です。 泥棒対策が 「手をいれるとケガをします」 って・・・ |
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もうチラッと見えちゃってますが 大絵馬は真ん中で趣向がガラッと変わっちゃいます。 そこも味があっていいんですが。 右手側は確かなデッサン力に裏打ちされた 優等生ばりのウサちゃん達。 楽して白ウサギにしない辺り、 作者の本気度が伺えます。 |
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左手側はやけに遠慮気味w 全体の半分以下のスペースに絵をまとめてます。 一見子供が茶目っ気だして書いたように みえますが、構図といい、纏まりといい 大人の介入は色濃く出ちゃってます。 とりあえず、 右手側と同一人物の手で書かれたんなら、 僕は尊敬します。 |
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うって変わって神社の境内は、 比較的、おとなしめ。 ってか何にもないですね。 文字通り、 無駄に広いスペースが確保されてます。 でも実はこういう拘りのないトコの方が狙い目だったり。 なぜなら・・・ |
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此奴らが 無造作に残されてる 可能性が高いからですよ。 戦争物ってだけで近頃は敬遠されるのに、 こういう場所では、ほぼ野放しですからね。 素晴らしい。 しかもここのは興味深い! 姫路でも珍しい 帝国軍人の方が地べたで虐められてる図ですよ。 フツーは味方の方が 有利なシュチュエーションに いるもんなんですが。 何でこんな風になってるんでしょ。 せっかく愉しく帰ってきた日中戦争なのに、 この負け戦の雰囲気・・・・ |
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ま、近くでみると 帝国軍人の方が余裕綽々の笑顔で 刀を振り回してるんですが。 作者は戦争に行ったことがないんですかね? 広場で騎馬にケンカ売る一歩兵がどうなるか、 目に見えて分かりそうなモンですが、 ともかく彼は勝つつもり満載です! でもどう考えても 敵の刃の方が早く届きますケドね。 |
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歩兵さんたちの悲哀は続きます。 一見、何の変哲もない ←コチラの絵馬ですが、 UPでみると・・・・ |
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馬さん、全速力の走りじゃないですか! 時速40kmを優に超える でっかい音が苦手な近代戦に最も向かない 動物の一匹、馬においすがされる歩兵達。 何km出てんだろ。 それでもついていかなきゃ、敵前逃亡・・・。 これを悲哀と言わず、 なんというってか。 って、腰が引けすぎな下書き、 もうちょっと消しといてください。 |
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ふと帰り際に気付いたんですが、 ここの雑木林。 やけに整備されてるんです。 しかも明らかに人工的に植えられた 桜と紅葉が等間隔に。 地元住民の素直な欲望が垣間見えます。 |
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こんな風に、 日本中が暗く沈んだ今年、 2011年から空気を読まずに本気を出し始めた 名坂の人々。 その方向性は間違っていないと思いますんで、 来年も是非、張り切って欲しいもんです。 継続は力なり。 穴場の姫路も、来年存続してりゃ、 応援しに行きますんで。 頑張ってください(他人事) あ、駐車場は作っといた方がいいですよ。 名坂の人々。 |
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おまけ。 看板の真逆、西側の道路沿いには、 姫路でも最大級の軍人墓地もあります。 しかも墓記も独特。 普段は陸軍伍長やら階級だけ記すもんなんですが、 ここは、 海軍専属技師長 海軍上等飛行兵曹 海軍上等整備兵 ってなカンジで、海軍戦没者は、 役回りまで詳しく書かれてたりします。 しかし、こんだけ2階級特進して、 尉官が一人もいないのは、 田舎の悲哀を感じます。 ま、田舎じゃなきゃ、 こんなもん建ててもらえないわけですが。 |