(にしうまのかしらorひがしうまのかしら)
場所・姫路市夢前町山之内馬頭
昔、「IF もしも」ってドラマがあったのをご存じでしょうか?。
主人公が毎回選ばされる究極の2択を、どっちを選択した場合でも教えてくれるという
優柔不断の人には神様のよーな番組でした。
あの「世にも奇妙な物語」の後番組で、スタッフも同じ。
タモリも引き続き、冒頭から出張る力の入れよう。
人気番組になる為に生まれてきたサラブレッドのような番組でした。
18回で打ち切りになりましたが。
ホントに面白かったんですよ。
たとえば、もしもの分岐点はこんなのが↓↓↓
両親が離婚したらパパをとるか?ママをとるか?
みたいな巷にありふれた展開から、
引越のあいさつは安物か?高級品か?
という細かい選択肢もあり、
どちらの同窓会に行くべきか?イジメっ子?親友?
深く考えなくても正解は決まってんだろと突っ込めるものもあれば、
神がくれる幸運、分割でもらうか?一括でもらうか?
と恐ろしく捻りが利いたものも。
こんな素敵な番組が何で打ち切りになっちまったんでしょ?
ネタ切れですか??
それなら、姫路に来ればよかったのに。
姫路の山奥に究極の2択があるのです。単純に言えば山道を、
右に行くか?左に行くか?
問題はどっちも行き止まりて事なんですが(ネタバレ)。
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肝心のY字路の写真を撮り忘れました。 (陳謝) 雪彦山に向かう道を一生懸命左に入って ナビをガン見しながらでないとたどり着けない ショボイ地図だと表示すらされていない山奥。 そこに運命の分かれ道はあります。 目の前の石垣・・・ 若宮神社(馬頭観音)です。 時たま、迷い込む人もいるよーですが、 住人以外は”ある目的”の方以外は、 まず訪れないトコですね。 ってか雪彦山に行くより、 此処に迷い込む方が難易度高いですが。 何せ雪彦山まで姫路から一本道なので。 |
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ある目的。 そう。ここで究極の選択を迫られる来訪者の正体は・・ 夢前七福神を参拝する人たち。 こんな場所に、福禄寿がいたりするんですよ。 弥勒寺の巨大布袋に気をよくして始まった だだ広い夢前町を一周させるプロジェクト。 穴居人もそれに便乗した訳ですが、 そのガッカリぶりときたら、 記事にするだけで周る人が減りそうな芳ばしさ。 是非、心に余裕があるときにお試しください。 そして、そんな人たちは左が正解です。 右に行くと、荒みます。多分。 それはそうと、この分かれ道。 こんな立派な廃墟が出迎えてくれます。 昔の集会所が何かでしょうか? 中はまだ有効活用されてるようですが・・・・ |
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人間は侵入不可でした。 屋根にスズメバチの巣が 5個もぶら下がってる有様なので。 それはそうと 夢前町に昔タクシー会社なんかあったんですね。 と素直に感心してました。 夢前町の方々、すいません。 帰って調べたら5社もあったりします。 そんなにいるか? とか口が裂けても言えませんとも。 |
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さて、順当に左に行けば、 何の邪魔も入らず、真楽寺にたどり着きます。 立派で真新しい門構えをくぐれば・・・ |
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福禄寿がお出迎え・・・・ って、出しゃばりすぎなんだよ! 布袋ッ!! 我が物顔で居座ってますよ。布袋。 確かに七福神の中でも地味な存在ですけどね。 福禄寿。寿老人よりはマシって程度ですけどね。 この扱いはあんまりでしょう。 供え物も、布袋と同じ色の台じゃ、 誰に供えてんのかわかったもんじゃありません。 何故、布袋が? 真楽寺が弥勒寺にケンカ売ってんでしょうか。 空いてるスペースに大黒天とかが増えないか、 心配です。 |
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そんな夢前一人七福神を画策する真楽寺。 戦後初の姫路市長が目の敵にしていた 岡山にも所縁があるようで。 寺の目立つトコに←こんなもんが・・・ このセンス、結構好きなんですが、有名なんですかね? 半裸にジーンズってだけで 何でこんなに変態度UPするんでしょ。 誰か教えてください。 |
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というわけで本題。 右に行けばどうなるの編です。 前述のとおり、住人以外は右には曲がりません。 この車が見えたら、 間違えたと思って差し支えありません。 |
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某土砂崩れ災害警戒地域の資料によると、 馬頭の世帯数は10件。 いや、見た目にもっとあるように見えますよ。 15件ぐらいはあるかな。 ただ一つ言えるのは、 ←こんな風に警戒しなくても、 飛び出してくるのは、 鹿とかイノシシぐらいだってことですかね。 何せ、最寄りの小学校が 廃校になるぐらいですから。 心なしか、手入れもされてないし・・・ せめて塗り直してください。 千切れかけの首はしゃぁないとしても。 |
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と思ったら、塗り直してありました。 すごい原色(黄色一色)に。 警戒するって言うより、不気味このうえないですが。 これが蛍光塗料で夜に光ったら、 大人でも泣きます。 子供を救うっていうよりは、 寄せ付けないようにしてるとしか思えません。 まあ、それでも冒険に心躍らせれる勇者も 中にはいるかも知れません。 あきらめずに最後まで行きましょう。 この先、林道に繋がる行き止まりには・・・ |
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定番のラスボスがお出迎えしてくれます。 ナンジャァコリャッ!! 今まで色んなトコに行ってきましたケド、 ここまでシュールな田舎風景は見たことがありません。 ガレージに三首竜って・・・ |
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家を襲って ほくそ笑んでるよーにしか見えねぇ・・・ すごい迫力です。 大きさは2m弱。 穴居人の頭がスッポリと口に収まります。 あまりの衝撃に、住人の方に突撃インタビューを 敢行しちゃいました。 「これって、どこから持ってきたんですか・・・!?」 |
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「ワタシは知らんよ」 ・・・アンタが知らんかったら誰が知ってんねん・・・ 自分の家のガレージでしょうが・・・ まあ、ツッコミを入れまくるのも無粋なので、 泣き寝入りを決め込んでみます。 隣にこのゴンドラもいるので、 どっかの遊園地のアトラクションの残骸 だとは思うのですが・・・ 知っている方はご一報を。 |
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というわけで、この先は行き止まり。 何か人生を象徴してるよーな道ですよ。 左に行けば、 福禄寿様が安泰な人生を、 布袋様が横から富と名声を 与えてくれちゃったりする。 右に行けば、 原色小僧どもと、 夜に車のライトとかでいきなり照らし出されたら 発狂しそうなツラのドラゴンがお出迎えとスリル満点。 人生みたいにどっちにも良さはあったりします。 間違った選択などない・・・ 出来ればどっちも選びたい・・・・ 人生は無理でも、こっちは両方選び放題なんで、 是非、右にも足を運んじゃってください。 ま、どっちも結局は 行き止まりなんですけどね。 |