(かにわぐちけいこく)
場所・姫路市安富町関
姫路の売りといや、結構水遊びだったりします。
遊園地がセットになってる市民プール。
エキスポ騒動の後、密かにジェットコースターが撤去されていたり、
山の上にあるのに見晴らしはたいして良くない観覧車など、
老朽化が激しい施設の数々に姫路市民も自慢するにゃ二の足を踏んでしまいますが、断言してもいいです 。
兵庫県で一番遊べる市民プールです。
造波プールに流水プール、ウォータースライダーに50m競泳プール。
神戸にも引けをとらない充実の設備の数々。
素直に楽しめます。
水質がちょっと気になる白浜海水浴場と、的形海水浴場。
意外なことなんですが、工業化と埋め立てをやりすぎちゃったせいか、
大阪から西に行くと瀬戸内海で泳げるとこは、姫路までなら、須磨しかなかったりします。
つまり須磨を逃せば、山陽圏、大阪で海水浴が出来るのは姫路だけ! これはちょとした売りですよ。
まあ、ほとんどの人は日本海を目指すんでしょうが。
そんな姫路で出遅れてるのが川遊び。
正直、遊べる場所なんて上流に行きゃどこにでもあるんですが、コレ!と言えるスポットはなかなか知られてません。
ネットで一生懸命調べても、出てくるのはそうめん滝ぐらいですからね。
というわけで、行ってきました。
姫路自転車大回りの時に訪れて以来、目をつけていた姫路から車道で行ける最北 の地、カニワ口渓谷です。
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まず見てください! この長閑な雰囲気。 周りに人家なんて一切ないので、 生活排水の心配もなし。 駐車場はないですが、 ほとんど問題なく駐車できます。 何せ訪れる人もほとんどいませんからね。 ただちゃんとした林道になっていて、 仕事をしてる人ももちろんいるので、 道は塞がないようにしなきゃなりませんが。 (当たり前) |
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写真ではまったく分からないですね! 申し訳ない! これが結構、幻想的な光景でした。 ダンドボロギク(?)の群集から、 一気に舞い上がる綿毛。 春の風物詩を夏真っ只中に見れるとは。 さすが帰化植物。 根性が座ってますぜ。 |
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渓谷の入り口には、密かにキャンプ場らしき形跡も。 ただでっかく立ち入り禁止と書いてあるので、 私有地かも知れません。 こんなトコに住めたら贅沢だろうなぁ・・・ まあ、最寄のコンビニまで軽く20分はありますけどね。 コンビニが乱立する姫路駅周辺と、 おなじ市内とは思えん。 |
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さて開けた河原がすぐにお出迎え。 遊んでいる子の姿もチラホラ。 この雰囲気、 結構好きになる人も多いんじゃないでしょうか? 河原! っていう素朴なカンジを ものすごくスマートに現してますもんね。 |
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そんな場所も、少しあがるだけでこの通り。 さすが上流。 岩がでっかい。 だけどもちろん、こういうトコロの方が、 より一層、川遊びの醍醐味が味わえるってもんです。 岩場になればなるほど、 深さが出てきますからね。 |
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←つまりはこういう風に遊べます。 ってか盗撮ですね。これじゃw 拡大しても、顔が確認できない程度なんでご容赦を。 カニワ口渓谷はまだ前半戦。 ここを過ぎると・・・ |
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また長閑な河原に戻ってきました。 こんなトコばっかりだよ。 素敵だよ。カニワ口。 そんな平和な場所に似つかわしくない 赤いテープが・・・ これはもしかして・・・・! |
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やっぱりありました。 富栖鉱山がすぐ近くにあるので、 あってもおかしくはないですが。 明らかに自然に出来たのではない穴が開いてます。 鉱山跡? 中は完全に水没。 奥行きは突き当たりが見えないほど深い。 好奇心をかられます。 |
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といっても、水着以外の装備がないので進入は断念。 懐中電灯ぐらいはいるよな。こりゃ。 しかしこの調子だと。 もっと上流に行けば、何があるのやら。 紅葉の時もいいかも知れない 植生といい、 思った以上の掘り出し物かもしれん。 というわけで、まだまだ上流へ! |
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何だ?ここは。 この人工的な雰囲気は・・・ |
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団体さんが鋭意キャンプ中でした。 これは上手い。 ほんのちょっぴり、石を積み上げるだけで、 もう天然プールの完成。 水がきれいで、 流れが緩やかな上流だから出来る芸当ですな。 上流になると、中々スペースに困るもんなんですが、 ここはいいポイント。 カニワ口で遊ぶならここにベースをはるのが一番。 取り合いになりますよ。 ここは天然の冷蔵庫、 トマトだってギンギンに冷えます。 |
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って、言い忘れてましたけど、 ここの水は恐ろしく冷たいです。 真夏はともかく9月上旬にもなると 泳げたもんじゃありません。 温度は銭湯の水風呂に匹敵する 肌をさす冷たさ。 30分も浸かったら、 おじいちゃんなら無事昇天できますぜ。 暖めるお風呂もないしね。 |
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さらに進むとまた景色が一変。 このカンジはどこかで見たことがある気が・・・ この滑らかなカンジは、 近場の鹿ヶ壺そっくり。 天然の滑り台や! というにはショボイですが、 滑らかな岩肌に子供ぐらいなら挑戦できるかも。 まあ、それだけ岩肌がツルツルと滑るんですが。 普通に死ねます。 |
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さらに進むと景色がまた一変。 って・・・いきなりサバイバルですが! 足の踏み場もない・・ さすがに人の手が入っていないと、 こんなものなのか? 秘境探検になってきたのは、 穴居人としては歓迎至極なんですが、 今回は水遊びポイントのご紹介。 泣く泣く歩きやすい道に登ることにします。 |
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あるなら、そっちから行けよ。 ってカンジですが、このカニワ口渓谷、 林道カニワ口線が平行して走ってるんです。 軽トラぐらいしか走れん悪路ですが、歩くには快適。 こんなものが通っているんだから、 この先にもきっと・・・ |
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と、今度は景勝地の代名詞、 別荘地が出現。 いまや廃墟と化してますが。 往時を偲ばせる、立派な石垣。 しかし、 取材するごとに廃墟を見つけている気がするな。 喜ぶべきなのか? 呪われているのか? |
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しかし、これ以上上の河原は、 川遊びというより、 修行に適した場所ばかり。 と、思ったらダムで行き止まりになるしね。 とてもオススメは出来ません。 何でこんなトコに別荘を? 人が遊ぶにゃ、荒れすぎてる。 あ、だから廃墟になったのか・・・・ 納得。 ここから上流は、別の遊びになるので、 また別の機会に。 |
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カニワ口渓谷といえば、 実はこっちの方が有名かもしれません。 渓谷で検索かけても、ヒット数は2件。 でも千寿の水なら103件。 圧倒的とはこのことですよ。 六甲山の水より美味しいと 評判になった水らしく、 水質を示す銘版もないですが、 かなり美味しくいただけます。 もうここに来るたびにガブガブ飲みますよ。 え?煮沸しなきゃ、危ない? 大腸菌の一つや二つどうってことないですよ。 気にしちゃ、泳げないしね。 |