(うきうきわくわくすいぞくかん)
場所・姫路市飾磨区細江
年に一度、姫路人が最も多く訪れるかの地で、この狂宴は行われるのです!
穴居人の待ち望む、夏の一大イベント!
ウキウキわくわく水族館。
もう名前からして脱力感全開ですが、内容はかなりヘビィです。
水族館に行ったときに、ふと気になったことがありませんか?
何故に、水族館ってこんなにに薄暗いんだろ?
答え=魚が光に敏感だから。
魚は光に対するいろいろな習性を持ってます。
田舎の高速道路で車体を血まみれにするため、特攻をかけてくる蛾みたいに、
人口の光にでさえ、騙されて近寄る漁師のお友達や、
日本一の嫌われ者昆虫頭文字Gのごとく光を浴びせられると、
そこから一目散に逃げ出すヤツまで、魚は光に対して、
まるで虫のように、敏感なんです。
理由にしても光に群がる連中は、水温や外敵の発見、プランクトンの量が多いため、
光を嫌がる連中は、外敵から身を守るため、藻など暗いところに生えるものを食料にしているためなど、
ホントに虫みたいなヤツラなのです。
魚ってのは。
まあ、ここじゃそんなのお構いなしだけどね。
一昨年、はじめてこのイベントをみたときは壮絶でした。 一匹としてマトモに泳いでる魚がいない・・・ みんな虚ろに沈み、 ひどいヤツになると横向けに浮いてたりします。 頭に浮かんだ言葉は、 「これ、虐待やろ」 でした。 |
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そりゃ、全国各地を、 売れないお笑い芸人のように飛び回る、 気の毒な移動式遊園地なんで、 こんなのは当たり前でしょうけどね。 何もこんな明るい場所におかなくても・・・ 人間なら四六時中、 直射日光に照らされてるようなもんですよ。 人間なら3時間で死にます。 去年まではここのメイン会場を使っていたんですが、 今年は縁日に取って代わられてる・・・ 魚達に安息は訪れたのか? |
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いやいや、そんなわけがない。 正面きってメインストリートに陣取ってました。 心なしか、今回は水槽が少ないような・・・ タコとかがいなくなってる。 ついに犠牲者が出たのか? まあ毎年半分ぐらいは世代交代してそうですが。 去年からは総入れ替えなのかも。 |
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今回の水槽はたったの5つ。 この縮小気味だと、来年には無くなってしまうのか・・・ そう思うと、見納めかも知れないので、 気合も入ります。 しかし見ればみるほど、 何のひねりも無い普通の水槽を並べただけですね。 でも、違和感がありません? |
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ただの水槽のくせに妙に艶やか。 そりゃ周りは人間を釣るための 誘蛾灯(ゆうがとう)が煌々と光ってますから。 でも、これがここの醍醐味です。 道の真ん中の水槽なんて、 家じゃまず再現できませんしね。 並の水族館では2秒で通り過ぎる フグのコーナーがここではメイン。 こいつら、それにしても優雅に泳いでやがる。 この環境で平気とは・・・どれだけ図太い神経なんだ? まあ魚類で地獄のタッチプールに、 放り込まれる筆頭ですからね。 |
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ネコザメはもうぐったりですが。 まだ始まって1日しか経ってないのに・・・。 この水族館に大型魚は置いちゃダメですよ。 前にいた小さなナポレオンフィッシュみたいなヤツなんか、 魚のくせに泡吹いてましたもんね。 彼の今後が心配です。 拷問は後、一週間は続きます。 頑張れ(同情)。 |
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水槽を通してみる買い物客。 水中トンネルを水槽から見てるような気分。 こういうの結構好きなんですよね。 下手すりゃ、水槽にへばりつく子供達の、 無邪気な姿のおまけつき。 微笑ましいことこの上ないです。 |
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そしてこれがこのイベントが穴場な理由! 水族館で写真を撮る方は、 「ガラスに映りこんで邪魔だな、このライト」 と一応に不満を持つもんですが、 ここは無造作にいろんな光が入ってます。 それはもう乱反射するぐらいに。 ビューティフル! 他の水族館じゃ絶対に撮れない 光の狂宴! ただのイソギンチャクでもこの通り。 |
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他の水族館は魚に配慮して、 光を調節してるだけなんですけどね。 もしそれを無視して、 華やかなライトアップの水族館が出来たら、 めちゃヒットすると思います。 カクテルライトの下を泳ぐ、鮫の大群。 絵になりそう。 旭川動物園の真逆をいく発想ですな。 グリーンピースに放火されそうだ。 ここでは常連のタツノオトシゴ。 実は習性に、光に弱いと、 明記されてるようなヤツです。 お気の毒ながら、子供の人気を独り占め。 ここの人気の生命線です。 事務所の運命を背負って週7日日に15時間働く アイドルみたいで涙を誘いますよ。 |