(ごえいかんたいけんこうかい)
場所・姫路市飾磨区細江
昔、アイドルはトイレになんか行かないと信じていたヤツがいたとかいう
嘘のようなホントの話がありました。
そんなわけないだろ。妖怪の一種か?アイドルは。
だがしかし、身の回りから遠く離れすぎると想像が出来なくなるのも確か。
憧れのアイドルがスパスパと喫煙しつつ、深夜に男の車でドライブしながら、
夜でも明るいファンシーな宿へ直行している姿なんて、とても想像できませんもんね。
まあ、アイドルの私生活になんてこれっぽちも興味がないんですが、
それが自衛隊員とあっちゃ、好奇心の沸き方が違いますよ!
何せ自衛隊は世界でも保有戦力TOP10に必ず入る戦闘能力を有し、
島国のくせに15万人に及ぶ陸上戦力を常駐してる割りに、
諸外国にはいけしゃあしゃあと「軍隊じゃないですから」と胸を張っているという
日本の数少ない強気外交の一つ。
死体でも必ず連れて帰るというアメリカ軍の方針よりも、
一人の死者も出さずに戦争を生き抜こうとする精神は、現実論は抜きにして、
穴居人は大好きです。
その理想を体現しようとする自衛隊員はそれどころじゃないんでしょうが。
戦場の真っ只中で目の前に銃を構えた敵がいても、空と地面に威嚇射撃をしなきゃならなかったり、
友好国を支援することでさえ国民から白い目で見られたり、
(朝鮮戦争の時は秘密裏に派兵までしてたのに・・・・)
潜水艦ではお風呂は2週間に一回という噂が広まったり(事実関係は確認中w)、
一般人にはそりゃ分からない苦労があるに違いありません。
そんな自衛隊の、そのまた謎のベールに包まれた海上自衛隊が、
年に一度、姫路で中身を公開してくれるとありゃ、行かないわけにゃいきません。
一般人向けの限定的な公開ですが、
うっかりカーテンに火をつけたり、Winnyで違法ダウンロードも出来ない、
海上自衛隊員の普段の姿を出来る限り見つけてみせます。
気分はアイドル宅の微妙にローアングルな場所に隠しカメラを設置しまくる危険なオタクってカンジですが。
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原油価格高騰で、演習すら中止になるかも・・・ |
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DD129はつゆき型護衛艦やまゆき! 毎年同じ艦が来るとは限らないので、 一期一会になる可能性も充分にあります。 しかし、日本語だと優しいイメージの 護衛艦やまゆき。 英語だと、やまゆきデストロイヤーという、 今はやりの、 デトロイトでメタルでシティな響きの艦に様変わり。 学校ではいじめられるだろうな・・・ いやいや、 「オラ、お前ら!全滅させてやるぞ!」 という意気込みやよし!ですよね。 (また誤解を招く) |
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と、寝坊しました。 あいも変わらずイベントに、 時間通りに間に合ったことがない。 受付にダッシュして間に合いましたよ・・。 意外と人が集まっているのが第一印象。 護衛艦に乗りたい人がこんなにいるとは。 期待に応えて主砲でもぶっ放してくれると、 ありがたいんですが・・。 まあ、砲弾の値段を知ってりゃ、 口が裂けても言えないですが。 |
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入り口では現役の方々がお出迎え。 おお、雰囲気が出てきましたよ。 それにしても、意外とみんな色が白い。 海の上はそんなに焼けないのか? それとも、お肌に気をつける年頃なのか? |
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ふと隅に目をやると、 大量の救命胴衣の山が。 万が一ってのもやっぱりありえるんですよね。 播磨灘を行って帰ってくるだけなんですが。 しかし、僕ら使い方は知らないんですよね。 助かる方法はある。 でも、どうしたらいいかわからない。 ってのが一番絶望を誘う気がします。 まあ、魚雷でも食らわない限りは、 いきなり轟沈ってな事にはならないので、 余裕はあるとは思うんですが。 |
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その上には小型艇も発見。 艦の中央付近には、脱出用のアイテムが満載。 要は逃げるときはここに向かえばいいわけです。 自衛隊員って避難誘導の訓練とか受けてんでしょうか? 白兵戦は訓練してるという、 生々しい話はあるんですが、 民間人ばかりの船でもしもが起こったら・・・・ 客船よりもシビアに怖い気がします。 |
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そんな艦内はどこに行っても人で一杯。 しかし残念なことに艦内の展示は、 当たり障りがないものばかり。 地図もないので、 何がどこにあるのか見当もつきません。 書いてあるのは、兵器のことばかり。 見たいのは、発射も出来ない大砲じゃないんですが・・・ 甲板をぐるっと一周してヘリポートへ。 ヘリすらいねぇ・・・・ |
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どうやら今回の艦は、 対潜ヘリを搭載してきてはいない模様。 空中パフォーマンスももちろんなし。 格納庫では、 自衛隊グッズが鋭意発売中という始末。 観光地価格に比べると、おみやげの値段は良心的。 ここでしか買えないので、 ちょっとはお得感がないわけでもないですね。 もしかして、この収益でイベントが成り立ってるんじゃ・・・ と、考えるとお布施をしなきゃなりませんね! 穴居人も買いましたよ! じゅーちゅ!(何故だかそう書いてあった) |
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おっとついに見つけました。 生活臭のするこの雰囲気。 休憩所=喫煙所ですよ。 そりゃ中は火器やらなんやらで、 JRよりも喫煙者に優しくないんでしょうが、 こんな雨ざらしの甲板の上とは・・・ と思っていたら、現役いわく、 「こんなトコに喫煙所なんかない」 とのことで、今回のイベント用の特設会場の模様。 ちぃっ! |
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そんなこんなの内に、出航! 自転車で余裕で追い越せそうな 超低速で姫路港を抜けていきます。 さすが、ガスタービン。 音が静かだ。 船酔いする人でも、 難なく乗れますよ。これは。 |
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もうすぐ、速射砲の実演があるそうですが、 今回の目的は、グルグル回るだけの 砲台を見に来たワケじゃないので、後回し。 艦橋に上がる階段を見つけたので、 こちらを優先してみます。 自分で探し出すカンジなので、冒険心をくすぐりますね。 まあ、人の流れについていきゃ見つかるんですが。 さて、艦橋は思いのほかの人だかり。 老若男女関係なく、ひしめき合ってます。 その中でも一際目立つ、あしゅら男爵みたいな、 この赤青のイス、これが艦長用だそうです。 微塵も高級感のない、 原色デザインは素直に好感がもてますね。 |
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下に降ると、操舵室も見学できます。 計器類とかもバンバン写してるけど、大丈夫なのか? と思ったら、見張りの兄ちゃんがこちらを じっとガン見。 そういえば、今日、一緒に来た現役に、 「怪しい行動しとったら、マークされるで」 と注意されたばかりでした。 ヤバい!ただでさえ挙動不審なのに! |
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逃げ帰るように、通路を進むと、 世界各国の壁掛けが展示されたスペースに遭遇。 アジアからヨーロッパまで、幅広く網羅されてます。 仕事で全世界を回れるのも、 この職業の魅力ってワケでしょうか。 まあ、きっとイラクとか、レバノンとか、 出来るなら行きたくない ところも含まれるんでしょうけど。 ちょっと誘惑に駆られますね。 北極に行ってその足で、赤道直下に向かう っていう世界中を飛び回るどのビジネスマンでも 体験したことのない荒行もあるそうですしねw |
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そして通路を抜けると、食堂に到着。 ちょうど艦の真ん中らへんの印象。 さあ衣食住の一つ、 生活の要のこの場所なら いろんな普段は見えない 自衛隊員の姿が垣間見えるはず。 しかし、さすがに床までキレイに掃除されてやがる! (食堂だから当たり前か?) |
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厨房ではコックさんたちが、 多分、昼飯の準備中。 いやぁ、私語が一切無い・・・w ゴキブリが飛び交ったり、 持ってくるときに、スープに親指が浸かってたり とかしそうにない清潔なこの雰囲気。 逆に不気味だ。 コックさんも隊員ですから、当然か。 これが日常なら、 穴居人は一週間ともたない自信があります。 |
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と、面白いモンを見つけました! すごい量のサケ茶漬けwwww どんだけ好きなんだ! 自衛隊員!! さすが週に一回、 カレーを食い続けるだけはある。 |
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その横には給湯器。 もはやお茶漬け専用かと思われる 注意書きが。 空焚きを防ぐためだと思うんですが、 使用頻度が低ければ、 こんな注意書きはいらないですもんね。 間食とかもほとんどなさそうなイメージなので、 他に使うとしたらコーヒーぐらい? 何故、コーヒーのパックは近くにないんだ? |
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壁際には暇つぶし用なのか、 鍵のついた本棚を発見! 置いている本は・・・意外とバラエティがあるラインナップ。 シドニィ・シェルダンとか、赤川次郎とか、 持ちこまれた時期がなんとなく分かる本ばかり。 しかし、グイン・サーガとかを置くのはやめようよ・・・ 続きが気になったら、ヤバイじゃないか・・・ |
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自衛隊製作のポスターって、 隊員募集のヤツ以外は始めて見たかも。 しかも、内容が←こんなんかよw これも自衛隊員の生活の一端なのか? どこにいても、パチンコ、パチスロ 家族そっちのけで、パチンコ、パチスロ 借金してまで、パチンコ、パチスロ かも、じゃなくてもうそりゃ立派な依存症ですよ。 メシの間中、こんなポスターを見せられるワケですな。 ってか海自は湾上に強制隔離されるから、 けっこう克服できるんでは・・・ |
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必ずあると思ってました。 家族との生命線、衛星電話! すげー、支払いがクレジットカードのみとは。 携帯電話も通じない海の上じゃ、 コレの使用頻度も高いことでしょう。 まあ、独身者には関係ないでしょうけど。 そう考えると・・・使用頻度・・・低いかもしれん・・・ やけに機械がキレイやし。 |
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ここは、病院の待合室か? と思わせる健康グッズ満載のコーナーまで。 やっぱり日頃から訓練してても 体脂肪率は気になるのか? ちなみにこの、 A 当たり前の事を、 B ぼーっとせず、 C ちゃんとやる の標語。艦内のいたるトコに貼ってます。 ってか、なんだ? 変なことばかりして、ぼーっとして、 ちゃんとできない軍人って・・・・ いないとは思うが、怖すぎる・・・ |
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そして奥へ奥へ行くと、 急に湿度の高いスペースへ。 ついに見つけました! 一度、ここに来たかった。 どうしても確かめたいことがあったからです。 塩水風呂の湯加減を。 原子力推進でない艦では、 真水は貴重。 そのおかげでお風呂は塩水を濾過して 使っていると聞いていたのです。 蛇口からポタポタ落ちる滴を指ですくって舐めてみます。 意外にしょっぱくない。 確かに塩の薫りはしますが。 これなら入れそうだ。 |
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って真水は貴重じゃねえのかよ!? 艦内ではなぜかトイレにウォシュレットがついてます! まさか・・・これも塩水ってこたぁないやね。 5つあるうち、この一つだけなので、 仕官用かも。 配管をわざわざ専用に作り直したんだろうな・・・ そこまでして欲しいものなのか? |
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と居住空間に入れるのもここまで。 さすがに寝室などは公開されてませんでした。 まあ、ベッドの下から高校生以下は 閲覧禁止のアイテムがワンサカ出てきても、 困りますけどね。 でも素直に残念・・・。 でも定期連絡に混じって、こんな素敵なポスターが。 やっぱ飢えているでしょうか? 出会いに。 一度出たら、2週間ぐらい帰ってこない割りに、 衣食住に金のかからない、 亭主元気で留守がいい人は、 海上自衛隊員は是非、オススメですよw |
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おまけ。 体験公開では公開されている ほとんどの武装でデモンストレーションが行われます。 一般の方々はこっちがメインかも。 その中でも盛大に動くのがこの76mm速射砲。 1分間に80発発射が可能。 1発あたりの値段は26万円。 つまり1分撃ち続けたら、約2000万円。 いやぁ・・・盛大な花火だぁ・・・ |
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と、言っても、兵器じゃそんな値段、常識の範疇。 こちらの花火はアスロックといいまして、 一発3億円なり。 まったく装填されてない理由がわかる気がする。 |
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艦尾に装備されているシースパロー。 アスロックに比べれば、地味目の兵装ながら、 いざ実戦となりゃ、これが一番活躍しそう。 ちなみに一発打ち上げると、 約2000万。 撃ってから数秒で、 当たろうが当たるまいが、 それがパァーになるんだから、 諸行無常ですな。 ちなみに2000万は・・・・ |
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こんな姿をしてます。 約2000万円の勇姿をみよ! 昔、熱心に見てた メタルダーにこんなカンジの敵がいたよなぁ。 アイツのデザインが雨宮さんとか未だに信じられん。 |
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と、あっという間に姫路に帰ってきました。 播磨灘どころか、家島の東端、 クラ掛島に肉薄しただけ。 5kmぐらいしか沖に出てなかったりします。 ちょいと拍子抜けかな。 まあ、塩水風呂が味わえただけでもヨシとしよう。 |
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戻ってきて気付きました。 カラーコーンに海上自衛隊のいろんな勧誘が。 「いろんな資格がとれます!」 とか書いてます。 ってどんだけ人材に困っている団体なんだ? まあ今やフロム・エーとかに載ってるぐらいだからな・・・・ この見ごたえは尋常じゃないので(涙ぐましい意味で) 是非現地でごらんアレ。 「制服がカッコいいから!」 とかで来る隊員で日本を守れるのか? ああ、でも記念写真は撮りたかったかな。 カッコいい制服の試着もできるしね。 |
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