穴場の姫路
(ひめじしょうぼうでぞめしき)
場所・姫路市四郷町山脇・東阿保緑地

この出初式、普段は姫路市本町のシロトピア公園でやってるんですが、
2008年度は姫路菓子博に追い出されてしまい、市川の土手にある東阿保緑地へ。

なぜ東阿保緑地
あそこは野球をやってるイメージしかないんですが・・・。
(何故か自然石が外野に不自然に突きだしていて、野球少年への罠としか思えない素敵なグラウンド)
ただ四郷町に縁のない人はまず訪れない、「ここどこ?」って立地やし、
車で入りにくいし・・・(そりゃシロトピア公園も一緒か)

まあ、河川敷にしては珍しく野球が出来るぐらい無駄にだだっ広いので、使い勝手はいいのかも。

菓子博のおかげで、シロトピア公園がどうなるかわからないので、今年からは此処がメイン会場になるかも。

せっかく姫路城をバックに、はしご乗りが撮りたかったのに!

まあ、雨が降って市役所の会議室に押し込められるよりマシか。

次の日・・・見事に寝過ごしました

9:30から始まるのに、9:30に起きるとは・・・

対岸の元姫路藩の処刑場(参照:市川堤防道路)の呪いなんでしょうか?
一筋縄ではいかない予感がします。

ところで出初式ってそもそも何やねん?という方にちょっとだけ補足。

出初式とは、全戸木造建築という町中焚き木で出来ているみたいな江戸時代
1959年の明暦の大火の折、焦土と化した江戸の町で、
言うなれば負け犬の火消したちを、お前ら元気だせや!と時の老中、稲葉伊予守が喝を入れたことがあり、
それがなぜだか、お祭り好きの町火消したちに大好評で、いつのまにか定例イベントになっちゃいましたとさ。

・・・といっても出初式は年の最初の初訓練なんだそうです。
訓練・・・と言えば、姫路防災プラザを思い出しますよ。

今回こそは、消防隊員達の勇姿が拝めるか!?

河川敷沿いに来てみると、
案の定、もう人だかりが。

プログラム通りなら、
部隊整列、国旗掲揚、開式の辞ぐらいは、
終わってしまっている筈・・・。

卒業式とかでもその辺りはもっとも眠たい部類なので、
まあいいか。
洩れ聞こえてくる音声から、
どうやらもうすぐ、表彰式な様子。

つまりは部隊整列、開式の辞、
国旗掲揚、人員報告、
部隊巡閲、姫路市長式辞まで
景気よくぶっ飛ばしたわけですな。

この間に面白いことがあったら、ご勘弁を。

99.7%ないとは思いますが・・・・。

しかしこの人だかり。
しっかり写真を撮れるんだろうか?

うわっ、案の定、肩越しが精一杯。

これはこれで絵にはなるんですが、
此処は穴場なイベントの取材らしく、
がっつり撮れるポイントを探します。

つまりは・・・・
どこまで踏み込んだら、文句を言われるか?

何事もチャレンジですよ。
(迷惑このうえない)
というわけで背後に一緒に並んでみました。
恐る恐る。

これぞ消防団員計約1200人の勇姿。

朝8時に集合した猛者たち。
このときはこんだけの人数、どうやって来たんやろ?
と不思議に思ってましたけど、
よくよく考えたら、謎が解けました。

この人たち、最後に登場する
消防車に乗ってここにきてるんですよ。

街中を消防車が長蛇の列で走ってたら、
どんな大災害やねんと野次馬が、
殺到してしまうじゃないですか。

究極の客寄せ?
とりあえずメインイベント会場に乱入。

当初、この建物が燃え落ちるもんだとばかり
思っていたので、中がしっかりとした鉄骨
ガチガチになっているのに、ちょっとびっくり。

これなら本気で住めます。

こんなトコまで入り込んでも、お咎めなし。

どうなってんだ?
ちょっと心配になってきました。

出初式の方は、式典の部も後もう少し、
来賓祝辞に差し掛かったトコです。
というわけで、さらに思い切って来賓席に乱入。

おおう!市長がすぐそこに!

どんなに出来の悪い殺し屋でも、
まずしくじらない距離まで接近してきましたよ。

それでもお咎めなし
自分がエスカレートしていきそうで怖い。
何食わぬ顔で市長の横に座ってそうで怖い。

とりあえず此処が限界か?
そのときでした。
万歳三唱。

後方からおじいちゃん、おばあちゃん達
大群で押し寄せてきたのは。

この近くの老人ホーム「むれさき苑」から
やってきたそうですが、
なかば突然に来賓席の大半を占領

他の来賓に席を譲らせるおじいちゃん、
市会議員に家族構成まで
根掘り葉掘り聞き出すおばあちゃんなどなど・・・

さながら無法地帯になってきました。

明らかに浮いてるな、俺。
しかも心なしか、前に追いやられてる・・・・。

そのうち、ついにこんなトコまで追いやられてました。

もういつのまにか、VIP待遇

これから保育園児らによる和太鼓の演奏。
10時25分から始まる演技の部です。

ぶっちゃけ、ここから見始めるコトをオススメします。

式典の部はホント退屈きわまりないので。
(不謹慎)
一般人には縁がないだけかも知れませんが・・
さあて意気揚々と始まった
白国保育園児らの和太鼓演奏。

これが結構、上手。
お姉さんのシンセサイザーのスピーカーが、
どうしようもなく雑音を発することを除けば、
かなりの見ごたえ。

一心不乱に演技する園児達。
この日のために、練習したんだろうな・・・
と素直に感心していたら、

来賓席の前にいつのまにやら、人だかりが。

市長の前にも!
さすが播州人。わが子のビデオ撮影のためなら、
国家権力も何のそのです。
さて引き続いて、
姫路東消防団広峰分団員らによるラッパ演奏が開始。

結構、間髪入れずにイベントが続きます。

ただ広すぎるせいか音が散漫に・・・

申し訳ないですけど、
保育園児たちの方が上手く聞こえる。

得物の差はあるんでしょうが、
関西では姫路だけというこのラッパ演奏、
もうちっと気合を入れて欲しいもんです。
さてお次はメインイベント、
飾磨消防団員らによるはしご乗り演技の登場です。

掛け声がわんさかと響き渡るのかと思いきや、
意外と淡々と演技してくれます。

「技名」→「演技」→「次の演技の技名」

の繰り返し。
それでも技の難易度があがるにつれて
周りが盛り上がってきました。

さっきまで市会議員に家族構成まで
根掘り葉掘り聞きだしていた
「むれさき苑」のおばあちゃん達も、
一斉に歓声をあげてます。

これは結構、見ごたえがあるかも。

しかし、何故、おじいちゃん、おばあちゃんが
来賓席に雪崩れ込んできたのか?

ヘルパーさんたちのヒソヒソ話で聞こえてきました。
「おじいちゃん達は立ち見なんかでけへん」

そりゃそうでしょうけど・・・さすが姫路の老人ホーム。
気合の入りようが違います。
国家権力も何のそのですよ。
さて出初式も終盤戦。
消防音楽隊によるドリル演奏です。

普通に見てると音楽隊より、
平均年齢がいやに高そうな、それでいて
めっちゃキレイなチアリーダーさんたちに
目を奪われちゃいます。

頑張れ!音楽隊!
どっちかというと、ラッパ演奏よりも聴き応えが。

選曲も無難なので、落ち着いて聴けます。
さあ、お待ちかね!

消防レスキュー隊演技です!

普段見られないレスキュー隊の実力が白日の下に!

ヘリから急降下!
壁を蹴って要救助者を救出!
高所からの飛び降り!

なんですが・・・・遠っ

視力が0.5以下の人なら、何が起こってるか、
まったく分からない気がする・・・・。
「風向きによっては放水した水が
かかってしまうこともあります。
皆さんご注意ください」


この1月の寒空に縁起でもない
アナウンスと共に始まった一斉放水演技

演技の締めくくりにふさわしい、
すさまじいスペクタクルを見せてくれます。

とボンヤリ見てたら、
大量の水が頭上から降り注いできました!
来賓席に。

おじいちゃん、おばあちゃん、市会議員、市長、
消防署のお偉いさんにいたるまで一斉、避難!

来賓席が空っぽになる事態に。
穴居人はまだ居座ってますがね。

余計に浮いてました。
最後は69台にも及ぶ消防車が
市長に敬礼しながら出て行く閲覧式で締めくくり。

消防車には消防団員が満載。

もうこれがタクシーみたいなもんなんだろうな。

これが全部、見終わる前に退散しないと、
渋滞に巻き込まれるのでご注意をば。

これはこれで見ごたえ、あるんですけどね。

穴場スコア
「ダブルボギー」クラス

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撮影:2008.1 by 穴居人